Opus 4.7 は、Anthropicが2026年4月に出した最新のClaude最上位モデル。私が4月20日に書いた「モデルの種類 ー Opus・Sonnet・Haiku、3つもある理由が今日わかった」の「Opus」枠が、4.6から4.7に世代交代したと思えばいい。役割は前と同じで「いちばん難しい仕事を任せる脳」担当。違うのは、その脳の作りと気質。
Opus 4.7 の中身でいちばん面白いのは、トークナイザー(文章をAIが読める単位に切り分ける仕組み)が新しくなった点だと思う。同じ日本語の文章を渡しても、4.6に比べて最大1.35倍のトークン数を消費する。「料金は同じ」と言いつつ、ここだけは静かに変わっている。請求額が思ったより伸びる人もいるはずなので、長文を毎日投げる用途の人は最初の数日で実費を見ておいた方がいい。
APIを直接呼んでいる開発者は破壊的変更に注意: Opus 4.6 のレスポンス形式に合わせて作ったコードがそのままでは動かないケースがある。公式アナウンスに「breaking changes」と明記されているので、API経由で本番運用している人は、まず開発環境で動作確認してから本番を切り替えること(私のような非エンジニアのチャット用途では、この心配はない)
同じ料金で性格が変わった、と思って付き合う
Opus 4.7 への乗り換えは、お金の話としてはノーリスク(料金据え置き)、使い勝手の話としては一度の慣らし運転が必要、というのが私の結論だ。指示は文字通り、相づちは控えめ、画像は高精細、思考は1段深くできる。Opus 4.6 が「気の利く先輩」だったとすれば、4.7 は「言われたことを正確に最短距離で仕上げる職人」に世代交代した感じ。
/resume は Claude Code(Anthropic がターミナル向けに出している AI コーディングツール)に標準搭載されている 過去のセッションを呼び戻すコマンド だ。打つと、過去のセッション一覧(インタラクティブセッションピッカー)が画面に出てきて、上下キーで選んで Enter を押せば、選んだセッションが「続き」として目の前に戻ってくる。
「-c で十分じゃない?」と思ってスルーしていた: claude --continue(-c)は直近1件しか開かない。複数プロジェクトを同時並行している人は、3日前のあのセッションを呼び戻したいシーンが必ず出てくる。私はメモアプリと旅行アプリと家計簿を並行して相談していたので、毎朝「どれが直近だっけ」と賭けに出ていた。/resume は賭けを終わらせてくれた
私は Anthropic の Claude Max 5x プランで Cowork を中心に作業している。元々は Antigravity 経由で ChatGPT を触っていたので、OpenAI 側のコーディングエージェントの最近の動きにも一応うっすら興味はある。
ところがある日、SNS で「Codex のアプリ版で computer use が来た」「Codex CLI でサブエージェントが動いた」「Cowork と Codex は思想が似てる」みたいな話が同時に流れてきて、頭の中が 「Cowork / Claude Code / Codex(アプリ版)/ Codex」の4つの名前で渋滞した。「Co」が3つ、「Codex」が2回、初心者には早口言葉だ。
最初は「4つの呼び名で混乱した」という整理を書こうとしたが、調べていくうちに、実態は4つではなく「アプリ / CLI / IDE 拡張」の3形態 × 「Anthropic / OpenAI」の2社 = 6つの窓口だと分かった。「Codex」というブランドが傘になっていて、その下に App・CLI・IDE 拡張という具体的な窓口が並んでいる。一方で Anthropic 側も Claude Code は CLI と VS Code 拡張という2つの窓口を持っている。並べる粒度を「窓口」に揃えると、両陣営が綺麗に対称になる。
そこで本記事は、2×3マトリクスでこの関係を整理する。私が触れた経験があるのは Cowork と Claude Code(CLI・IDE 拡張ともに)だけで、Codex 系3つは公式ドキュメントを読んだ範囲の話に限定する。
2×3 マトリクス(提供形態 × 提供元)
最初に全体図。横が提供元、縦が提供形態。「自分はどこで AI に作業してほしいか」で読み下せば、1セルに辿り着けるようにしてある。
Anthropic
OpenAI
GUI デスクトップアプリ系
Cowork(Claude デスクトップアプリの作業モード)
Codex(アプリ版)(macOS / Windows のデスクトップアプリ)
ターミナル CLI 系
Claude Code CLI(claude コマンド)
Codex CLI(codex コマンド・OSS)
IDE 拡張系
Claude Code VS Code 拡張(公式)
Codex IDE 拡張(VS Code / Cursor / Windsurf 等)
読み方のコツ:同じ行のセル同士は「狙っている使い方が近い」。同じ列のセル同士は「同じ会社が提供する別フロントエンド」。Anthropic 側の CLI と IDE 拡張は同じ Claude Code エンジンの2窓口で、OpenAI 側の Codex CLI と Codex IDE 拡張も同じ Codex エンジンの2窓口だ(公式ドキュメントでも「IDE 拡張は CLI と同じエージェント・同じ設定を共有」と明記されている)。
詳細比較表(観点 × 6製品)
縦軸を観点、横軸を6製品にして並べる。情報量は多いが、後の解説が読みやすくなるように先に置く。
観点
Cowork
Claude Code CLI
Claude Code VS Code 拡張
Codex(アプリ版)
Codex CLI
Codex IDE 拡張
提供元
Anthropic
Anthropic
Anthropic
OpenAI
OpenAI
OpenAI
起動入口
デスクトップアプリ
ターミナル
VS Code サイドバー
デスクトップアプリ
ターミナル
VS Code / Cursor / Windsurf 等
動作環境
macOS / Windows
macOS / Linux / Windows
VS Code が動く環境
macOS(2026-02-02〜)/Windows(2026-03-04〜)
macOS / Linux / Windows
macOS / Linux(Windows は実験的)
主な対象ユーザー
知識労働全般(非エンジニア含む)
開発者
開発者(ターミナル不慣れも可)
開発者中心、最近は知識労働へ拡張
開発者
開発者
必要なプラン
Pro / Max / Team / Enterprise(全有料プランで一般提供)
Pro / Max
Pro / Max
ChatGPT Plus / Pro / Business / Enterprise / Edu
同上(OSS なので API キーでも可)
同上
computer use
Pro / Max で利用可
対象外
対象外
2026-04-16 アップデートで搭載
対象外
対象外
配布形態
クローズドソース
クローズドソース
VS Code Marketplace
クローズドソース
OSS(Rust 製)
VS Code Marketplace 等
補足:Cowork は Pro / Max が 2026-01-16、Team / Enterprise が 2026-01-23 にそれぞれ research preview で開始され、その後すべての有料プランで一般提供(GA)に移行している。Codex(アプリ版)の Windows 版は 2026-03-04 から Microsoft Store 経由で配布されている。
行ごとの解説(同じ提供形態の2社並び)
GUI デスクトップアプリ系:Cowork / Codex(アプリ版)
Cowork(Anthropic)は Claude デスクトップアプリの中で動く作業モード。指定したフォルダの中身を読み・書き・作り、Claude がローカル PC で複数ステップのタスクを最後まで仕上げる。コーディングに限らず、リサーチ・資料作成・ファイル整理など知識労働全般が想定されている。Pro / Max / Team / Enterprise の全有料プランで一般提供されており、Pro / Max では画面操作(computer use)も渡せる。
Claude Code VS Code 拡張(Anthropic)は VS Code の Marketplace で配布されている公式拡張。サイドバーで Claude を呼び出して使え、内部に CLI が同梱されているため、ターミナル不慣れでも GUI の感覚で Claude Code を扱える。公式ドキュメントは「VS Code を使うなら拡張が推奨」というスタンス。
Codex IDE 拡張(OpenAI)は VS Code・Cursor・Windsurf など VS Code 系エディタ向けの拡張。CLI と同じエージェント・同じ設定を共有することが明記されている。macOS / Linux で正式対応、Windows は実験的扱い、と公式ドキュメントに書かれている。
比較:両方とも「同じエンジンの IDE 内フロントエンド」という位置づけ。Anthropic 側は VS Code 一本、OpenAI 側は Cursor・Windsurf も含む VS Code 系エディタを広めにカバーしている。IDE 派ならそれぞれの拡張を入れるのが定番という点では性質が一致している。
列ごとの解説(同じ会社の3窓口は何が共通か)
Anthropic 側(Cowork / Claude Code CLI / Claude Code VS Code 拡張)
3つは Pro / Max プラン1本に含まれる。Cowork とウェブ Claude と Claude Code は使用量枠が共有されているので、私のように Cowork で重い処理を回した日は CLI 側にも影響が出る、というのは Pro / Max ユーザーが知っておきたい挙動だ。
3つの分け方は 「フォルダ単位の作業 = Cowork」「リポジトリ単位のコード作業 = Claude Code(CLI / IDE 拡張)」 という方向性で読める。Cowork は知識労働全般、Claude Code はコーディング寄り、というのが Anthropic 側の役割分担。
OpenAI 側(Codex App / Codex CLI / Codex IDE 拡張)
3つは 同じ ChatGPT アカウントで連携する。CLI で始めた会話を IDE で続けたり、ローカルから Cloud にタスクを投げて結果を IDE に戻したり、という横断利用が前提になっている。「Codex」はこの3つを束ねるブランド名で、傘の下に具体的な窓口が並んでいる構造。
ChatGPT Plus / Pro / Business / Enterprise / Edu の各サブスクに Codex 全体が含まれているため、ChatGPT を持っている人は追加契約なしで全窓口に触れる。Codex CLI だけは OSS なので、API キー単独でも導入できるという余地もある。
どれが何のとき役立つか
私は6つ全部を実利用しているわけではないので、ここは 公式の説明によれば という前置きで書く。実体験があるのは Cowork と Claude Code(CLI / IDE 拡張)だけ。
Cowork(実体験あり)
PC のなかにあるファイルを使って、ChatGPT のチャットでは閉じない仕事をやり切ってほしいとき。私の場合、ブログのドラフト整形、Excel の差分比較、フォルダの整理などを頼んでいる。指示を出して別の作業をして戻ると成果物ができている、という非同期の動き方が好みなら相性がいい。
Claude Code CLI(実体験あり)
ターミナルから直接コードに触りたいとき。git の操作・テストの実行・リポジトリ全体を把握しての修正などをやらせたいとき。Pro / Max プランがあれば追加課金なしで使えるので、開発初心者の私も「とりあえずインストールして触る」ハードルが低かった。
Claude Code VS Code 拡張(実体験あり)
ターミナルが苦手な人、または VS Code をすでに常用している人向け。サイドバーに Claude を呼び出せるので、ファイルを開きながら自然に対話できる。私は CLI と拡張の両方を試したが、コードの選択範囲を渡せるのは拡張側の便利さで、ちょっとした修正なら拡張のほうが手数が少ない。
Codex(アプリ版)(公式情報のみ)
複数のエージェントを並列で走らせたい、PC 上で computer use にも触らせたい、画像生成とコード生成を一画面でやりたい、あたりが公式が押し出しているユースケース。Cowork と射程が重なる方向に動いている。私はまだ実機で動かしていないので、ここは公式説明をそのまま信じている段階。
VS Code・Cursor・Windsurf を常用している開発者向け。CLI と同じエンジン・同じ設定を共有するので、CLI と拡張の併用も自然に成立する、と公式に書かれている。
6つを使い分ける視点(誤発注しないために)
料金体系の違いはざっくり「Anthropic 側は Claude Pro / Max のサブスクに Cowork も Claude Code も(CLI も拡張も)含まれる」「OpenAI 側は ChatGPT Plus 以上のサブスクに Codex 3兄弟が含まれる」という構造になっている。追加で Codex を契約しないと触れない、という構造ではない点が、両陣営に共通する誤発注ポイントだと思う。
誤期待の整理として、「Cowork と Codex(アプリ版)は computer use があるから同じ」と早合点しないこと。同じ概念の機能でも、PC 上のどのアプリに対して、どの程度の権限で動くかは細部が違う。私のように非エンジニアで computer use に「自動化の最後の一歩」を期待する側からすると、まず公式ドキュメントの権限・制限事項を読んでから手を出したほうが事故が少ない。料理人にとっての包丁選びと同じで、見た目で似ていても刃の角度で別物だ。
両方使うのもアリ:Anthropic と OpenAI の両方を契約する人は実在するが、私の Max 1 プラン前提では普段づかいは片方に寄せるのが現実的。Anthropic 側で困ったときの逃げ道として Codex CLI(OSS)に少し触っておく、くらいの距離感が私にはちょうどいい。
生産的なプロンプト例(6つすべてに応用できる粒度で)
両陣営に共通して効く「初心者の指示の出し方」を1つだけ載せておく。架空の家計簿アプリ開発を想定した指示で、Cowork でも Claude Code(CLI / IDE 拡張)でも Codex 3兄弟でも、考え方は流用できる。
/compact は Claude Code(Anthropic がターミナル向けに出している AI コーディングツール)に最初から入っている 会話圧縮コマンド だ。会話のはじまりから現在までを Claude 自身が要約して、重要な決定・ファイルパス・残っているTODOだけを残し、不要な部分をごっそり捨ててくれる。
In an attempt to be a helpful assistant, Claude can occasionally produce responses that are incorrect or misleading. This is known as “hallucinating” information. (役に立とうとするあまり、Claudeはときどき不正確だったり誤解を招く回答を返すことがある。これを「ハルシネーション」と呼ぶ)
💡 上のコードは API を直接叩く人向け。私みたいに Cowork で雑談しているだけのユーザーは、「あれ、長くなったな」と思ったタイミングで /compact で十分。料金メーターが見えるレストランがあったら見てしまうけれど、伝票が来てから払うのでもだいたい間に合う、というのに近い。
ここで止まりそうなポイント
「広い=必ず賢い」ではない:コンテキストが広くても、奥に置いた情報ほど Claude が見落としやすくなる現象(NVIDIA の RULER ベンチマークなどで指摘されている “lost in the middle”)はある。Claude は他社モデルより劣化が緩やかとはいえ、原理的にゼロではない。要は、机が広くても端っこの紙は見落とすことがある。重要な指示は会話の冒頭か直前に置く、が安全
ポイントは 5番。/init はあくまで下書きを置いてくれるだけで、完成版を作ってくれるわけではない。Claude 公式の解説記事にも「think of /init as a starting point, not a finished product(出発点であって完成品ではない)」とはっきり書かれている(公式 Best Practices にも同主旨の記述がある)。
# kakebo-app
A personal finance tracker built with Node.js and Express.
## Build & Run
- Install: `npm install`
- Dev server: `npm run dev`
- Production build: `npm run build`
## Test
- Unit tests: `npm test`
- E2E tests: `npm run test:e2e`
## Project Structure
- `src/routes/` ... API endpoints
- `src/models/` ... Database models (using Prisma)
- `src/views/` ... EJS templates
- `tests/` ... Jest test suites
## Conventions
- Indent: 2 spaces
- Quotes: single quotes for JS, double for JSON
- File naming: kebab-case
Claude にファイルをごっそり書き換えてもらったあと、「やっぱり前のほうがよかったかも……」と後悔したことがある。でもスクロールして戻っても、上書きされたファイルは戻ってこない。Ctrl+Z を連打してみたけど、消えていったのはたぶん私の昨日の努力だけだった。
Claude Code(Anthropic が提供するターミナル向けの AI コーディングツール)には、すべての編集前に自動でスナップショットを撮ってくれる「チェックポイント」という機能が最初から入っている。知らなかった私は、昨日までずっと Git(ファイルのバージョンを管理するツール)を手で叩いて保険をかけていた。保険屋の窓口が隣にあったのに、自分で契約書を書いていた気分。
記録は自動で最大30日保存され、セッション(1回の会話)を閉じても残る。だから昨日のミスも今日取り返せる。映画『メメント』の主人公は記憶が続かずメモに頼っていたが、こっちは逆で、私が忘れても Claude が覚えていてくれる。
一番シンプルな使い方
Claude Code 上で何かを編集してもらう(複数ファイル書き換えでもOK)
Esc キーを2回連続で押す。または /rewind とタイプする
画面に「過去のプロンプト一覧」が出てくるので、戻したい地点を矢印キーで選ぶ
戻し方を選ぶ(コードだけ / 会話だけ / 両方 / まとめて圧縮)
Enter を押すと、その地点までファイルと会話が瞬時に戻る
ポイントは、コードと会話を別々に戻せるところ。会話の流れは残したままコードだけロールバックしたり、逆にコードは保ったまま会話だけリセットしたりできる。前者は「やり直したいけど Claude に経緯は覚えていてほしい」とき、後者は「コードは気に入ったけど話が脱線したので会話だけ整理したい」ときに便利だ。
こう書いたら動いた
架空のレシピアプリで、うっかり大規模リファクタを Claude に頼んでしまった場面を想像してほしい。こんなやり取りになる。
> src/recipes/ 以下を全部 TypeScript に書き換えて
(Claude が 12ファイルを一気に書き換える)
> ……やっぱり元に戻したい
(Esc を2回押す)
┌─ Rewind ────────────────────────────────┐
│ › 3 prompts ago: "src/recipes/ 以下を…" │
│ 2 prompts ago: "型エラーを直して" │
│ 1 prompt ago: "テストも直して" │
└─────────────────────────────────────────┘
(上の "3 prompts ago" を選んで Enter)
┌─ Restore options ───────────────────────┐
│ › Restore code and conversation │
│ Restore conversation │
│ Restore code │
│ Summarize from here │
│ Never mind │
└─────────────────────────────────────────┘
(Restore code and conversation を選ぶと、12ファイルが書き換え前に戻る)
💡 ポイント: 「Summarize from here」を選ぶと、選んだ地点以降の会話が1段落の要約に圧縮される。/compact(会話全体を圧縮するコマンド)の「途中から版」で、前半の大事なやり取りは残したまま、後半のデバッグで膨らんだ部分だけ軽くできる。
ここで止まった
Bash で動かしたファイルは戻らない: rm old.txt や mv a.txt b.txt を Claude がシェル経由でやると、チェックポイントの対象外になる。これを知らずに「巻き戻せば消したファイルも復活するはず」と思っていたら、戻らなかった。削除系は Git か OS のごみ箱が頼り。
他のセッションやエディタからの変更は拾わない: 同じプロジェクトを VS Code で並行編集していたら、そっちの変更はチェックポイントに含まれない。Claude のチェックポイントは「このセッションの中で Claude が触ったファイル」専用と覚えておく。
ひとつめ。今日時点(2026-04-22)の Anthropic 公式の料金ページ と Pro プランのページ には、Pro プランの機能一覧のなかに「Includes Claude Code」と書かれている。Claude Code のセットアップを解説している 公式ドキュメント にも、「Claude Code requires a Pro, Max, Team, Enterprise, or Console account.」とある。つまり Pro は、Claude Code を使える前提のプランとして案内されている。
ふたつめ。2026-04-21 の夕方ごろ、その Pro の機能一覧から「Claude Code」の表記が一時的に消えていた時間帯があった。スクショで出回っていたのはおそらくこの瞬間の画像だ。表記は数時間のうちに元に戻されている。
みっつめ。Anthropic の Head of Growth、Amol Avasare 氏が X で公式に説明している。要点だけ訳して引用すると、「新規のプロシューマー向け登録のうち約2%に対する小規模テストを実施中で、既存の Pro・Max 加入者には影響しない」。裏返すと、新規で Pro に入った人のうち 98% は今までどおり Claude Code を使えるということになる。
これは私の推測ではなく、Anthropic の Head of Growth である Amol Avasare 氏本人が X で明言している こと。さらに同じ投稿で、「将来的に料金体系が変わる場合も、既存ユーザーには事前に告知する」 とも書かれている。ある朝ログインしたら Claude Code のタブがごっそり消えていた、という種類の事件には少なくとも今回はならない、ということだ。
今回 Anthropic は、Pricing ページとサポートドキュメントの両方で、Pro から Claude Code の表記を一気に外した状態のまま表示していた時間帯があった。公式ページの表記変更はそれ自体がひとつのプレスリリースに近い重みがあって、見た人が「正式な方針変更」と受け取るのは自然な流れだ。にもかかわらず、事前のアナウンスは見当たらず、SNS が騒ぎ始めてから「これは2%対象の小規模テストです」と補足が入る順番だった。あとから小規模テストと言い始めるあたりやり方がセコい。 表示を変えた瞬間から、既存ユーザーが不安になり、新規契約を止めて様子見する人が出てくる時間が確実に発生していたはずで、そのコストは誰が払うんだろうと少し思う。
もうひとつ、今回 X で話題が大きくなった構造のほうも、冷静に見ておきたい。スクショ一枚は、撮影時刻も、その後にページが元に戻ったことも、映らない。「今の公式の姿」ではなく「ある瞬間の切り抜き」なのに、リポストで広がるあいだに時間軸の情報はどんどん落ちていく。バズの燃料として相性が良すぎるぶん、正確性は置き去りにされやすい。ただこれは投稿者個人の性質というより、公式側の事前アナウンスがあれば起きなかった類の騒ぎだと思う。投稿者の振る舞いを責めるより、発信設計の問題として見たほうが次につながるというのが、今回の私の立場だ。
報道記事だけで完結させない: The Register などの報道は経緯の把握には便利だったが、「Pro で使えるかどうか」の答え自体は公式ページを自分で開いて確認した。報道は背景、公式は結論、と分けるのがよさそう。
新規で Pro を検討している人向けの注意点
大多数の新規加入者はそのまま Claude Code を使える。ただし 約2%の A/B テスト対象になる可能性だけは頭の隅に置いておくといい。もし契約直後に「自分は Claude Code が使えない側だった」と気づいた場合は、サポートに問い合わせるのが早道。無言で解約する前に、まずは公式アカウントの発信をフォローして最新状況を確認するくらいで十分だと思う。
「罪を憎んで人を憎まず」という諺は、「人格」を嫌うのではなく「言動」の更生を目指せという意味だ。そういう意味では、私は Claude もとい Anthropic を「お気に入り」だが、今回の言動については「憎いほど」なので、是非とも更生してほしいところだ。