カテゴリ: スラッシュコマンド 公開日: 2026-04-28
このブログについて: 開発経験ゼロの私(セルシー)が Claude を毎日1つ試して記録する学習ブログ「zeroCC」です。
ずっと、白紙から書いてた
CLAUDE.md(Claude が会話のたびに最初に読むメモ書きのようなファイル)を、私は3日かけて手書きしていた。プロジェクトの構成を眺め、命名規則を書き写し、テストの動かし方を思い出して並べて、最後に誤字を直して、また並べ替えた。エジプトのピラミッドを建てたファラオたちもこんな気持ちだったのかもしれない(まあ彼らの時代に重機などないのだが)。
そして昨日、/init というスラッシュコマンドの存在を知った。
「Claude が勝手にプロジェクトを読んで CLAUDE.md の下書きを作ってくれる」と公式ドキュメントには書いてある。3日。私の3日。返してほしい。
結論マップ(ビフォー/アフター)
| 場面 | /init を知る前 |
/init を打ったあと |
|---|---|---|
| CLAUDE.md の作り方 | 手で1から書く(私は3日溶かした) | 1コマンドで下書きが出てくる |
| プロジェクト把握 | 自分でフォルダを眺めて思い出す | Claude がスキャンして要点を抜く |
| 仕上げ | 「これ書き忘れてた…」を3日後に発見 | 出てきた下書きを「足す・削る」だけ |
ピラミッドが3秒で建った気分。ただし完成形ではなく下書きである、という1点だけ最後に詳しく書く。
/init って何をするコマンド
公式ドキュメントによれば、/init は Claude Code の対話モード(ターミナルで claude と打って起動した状態)の中で打つスラッシュコマンド で、いま開いているプロジェクトを Claude が自分で歩き回って CLAUDE.md の下書きを生成してくれる機能だ。
具体的には Claude が以下を自分で見に行く:
- フォルダ構成(どこに何があるか)
package.json/pyproject.tomlなどの設定ファイル(使っているフレームワーク・依存ライブラリ)- 既存のドキュメント(README など)
- ソースコードの命名規則・スタイル
これらを材料に、「ビルド方法」「テスト方法」「主要ディレクトリの説明」「コーディング規約」などを箇条書きにした CLAUDE.md の下書き を1つ書き出してくれる。
💡 「Claude が読みやすいように、Claude が自分の取扱説明書を自分で書く」と説明すると近い。私は最初これを聞いて「自分で履歴書書く AI、強い」と思った。
実際に打つ手順(最小5ステップ)
- ターミナルで対象プロジェクトのフォルダに移動する(
cd my-projectのような移動コマンドを使う) claudeと打って Claude Code を起動する- 起動後のプロンプトに
/initと入力して Enter - Claude がプロジェクトを読んで下書きを生成する(数秒〜数十秒)
- 生成された CLAUDE.md を自分の目で読み、足りない部分・誤った部分を編集する
ポイントは 5番。/init はあくまで下書きを置いてくれるだけで、完成版を作ってくれるわけではない。Claude 公式の解説記事にも「think of /init as a starting point, not a finished product(出発点であって完成品ではない)」とはっきり書かれている(公式 Best Practices にも同主旨の記述がある)。
生成される CLAUDE.md のイメージ
たとえば、私が書いている架空の家計簿アプリ(仮に kakebo-app という名前のNode.jsプロジェクト)で /init を打つと、こんな雰囲気の下書きが出てくる:
# kakebo-appA personal finance tracker built with Node.js and Express.## Build & Run- Install: `npm install`- Dev server: `npm run dev`- Production build: `npm run build`## Test- Unit tests: `npm test`- E2E tests: `npm run test:e2e`## Project Structure- `src/routes/` ... API endpoints- `src/models/` ... Database models (using Prisma)- `src/views/` ... EJS templates- `tests/` ... Jest test suites## Conventions- Indent: 2 spaces- Quotes: single quotes for JS, double for JSON- File naming: kebab-case
「あ、これでいい」と思うところと「いや、ここは違う」と思うところが混じった下書きになる。たとえば私の場合、Conventions 欄に「絶対 commit 前に lint を回す」を足したり、「src/views/ は EJS じゃなくて Pug を使ってる」を直したりする。プロの料理人がレシピ本のレシピを試食して「醤油を足したい」と言うのと同じ手つき。
💡 上の例は架空のプロジェクトのもの。あなたのプロジェクトでは中身がぜんぜん違う形で出てくる。それで正しい。
新しい /init(対話モード)も来ている
公式ブログと Best Practices によると、2026年3月から 対話型の新しい /init が試験的に提供されている。CLAUDE_CODE_NEW_INIT=1 という環境変数(プログラムに渡す設定値のこと)を立てて Claude を起動すると、こちらに切り替わる。
CLAUDE_CODE_NEW_INIT=1 claude
何が違うか。従来版はファイルを勝手に読んで下書きを書く(ボトムアップ:素材から作る)。新版はファイルを読まず、AskUserQuestion(Claude が選択肢付きで質問してくる仕組み・以前の記事で取り上げた)を使って私に質問しながら作っていく(トップダウン:意図から作る)。
💡 「私の作業のうち、よく繰り返している作業は?」「危ないからフックで止めたい操作は?」のような質問に答えていくと、CLAUDE.md だけでなくスキルや Hooks の雛形まで一緒に整えてくれる、というしくみ。インタビュー上手なフリーランスのコンサルが、私の机を見ずに私の話だけで業務マニュアルを書いてくれる、と思うと近い。
なお新版はまだフラグ付きの実験的機能なので、通常の /init だけ覚えれば、明日からの作業は十分カバーできる。
ここで止まりそうなポイント
- 対話モードで打つ:
/initはターミナルからclaude --initのような呼び方では打てない。claudeを起動して対話画面に入ってから、その中で/initと打つ。私は最初これを「シェルコマンド」と勘違いし、シェルに直接打って怒られた(家のリモコンを冷蔵庫に向けて押していた) - 既存の CLAUDE.md は上書きされる可能性:すでに CLAUDE.md がある状態で
/initをもう一度回すと、内容が書き換わるか・差分が提示される(Claude のバージョンで挙動が変わる)。実行前に既存ファイルをバックアップすることをおすすめする。私は「これ、賢く merge してくれるはず…」と祈ったが、祈りで Git の履歴は残らない - 生成内容を信じすぎない:
/initはファイルを「見た」結果で書くので、まだコードに書かれていないルール(たとえば「PR は必ず2人レビューする」のような運用ルール)は当然書かれない。出てきた下書きをスタート地点に、自分の頭で足す工程は必ず必要
まとめ
/init は CLAUDE.md の下書きを Claude 自身に書かせるスラッシュコマンド。手で1から書くより圧倒的に早く、しかも基本骨格は埋まった状態で出てくる。
- まずは
claudeを起動 →/initを1回打つ - 出てきた下書きを読み、削り、足す(ここが本番)
- 余裕が出てきたら
CLAUDE_CODE_NEW_INIT=1の対話版も試す
私が次にやりたいのは、すでに育っている既存プロジェクトに /init をぶつけて、私が3日かけて書いた CLAUDE.md と Claude が30秒で書いた CLAUDE.md を並べて比較すること。たぶん私が負ける。負けても勉強になる、という意味で負けても勝ちという不思議な構図。
なお本記事の挙動・コマンド名は 2026-04-28 時点の公式ドキュメントに基づく。Claude Code は更新が早いので、実行前に必ず一次情報を確認してほしい。
関連リンク(一次情報)
この記事について
本記事はAI支援を経て作成しているため、内容に誤りが含まれる可能性があります。実行前に公式ドキュメントをご確認ください。
情報は2026-04-28時点でのものです。Claudeの機能は頻繁に更新されるため、最新情報はAnthropic公式サイトをご参照ください。
本記事の内容は筆者個人の学習過程であり、いかなる保証もするものではありません。

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