Claude Desktop アプリと Claude Code(CLI)を混同した: Desktop Extensions は Claude Desktop アプリ専用の仕組みです。ターミナルで動かす Claude Code 側にはこの「Settings → Extensions」画面はないので、CLI 派の人は claude mcp add 経由のままになります。私は最初、ターミナルで「Settings…」と打って画面が反応せず、5分ほど自分が透明人間になった気持ちを味わいました
怪しいサイトの .mcpb は入れない: 拡張機能はあなたの PC の中で動くプログラムなので、知らない人が配っているものを入れると、家の鍵を見知らぬ人に渡すのと変わりません。基本は Browse extensions の公式ディレクトリから選ぶ。社内配布なら、配布元が信用できる場合だけ
Team / Enterprise プランは管理者の許可がいる場合がある: 組織アカウントだと「許可リスト(Allowlist)」で許可された拡張機能しか入らないことがあります。Pro / Max(個人プラン)はそのまま入りますが、会社の Team プランで「Install ボタンが押せない」場合は、自由を奪われたわけではなく、管理者に頼む側のターン
ところが、調べ直してみたら Anthropic は 2026年2月25日に「Claude Code Remote Control」を Research Preview として公開していた。前回の記事を書いたときに気づけていなかった。お弁当を作り終えてから「実は弁当屋さんが昨日オープンしてた」と通知されたような気分。
ただ、Remote Control は Cowork の Dispatch とは似て非なるものらしい。Dispatch が「指示を投げて閉じる、結果はあとで受け取る」のに対して、Remote Control は「ローカルで動いている Claude Code セッションを、スマホから遠隔で触り続ける」。同じ「スマホから操作」でも、メンタルモデル(頭の中での使い方のイメージ)が違う。
今日はその訂正もかねて、前回の記事で紹介した自前実装方式に加えて、公式・OSS・公式プラグイン系の3つを横並びで比較する。私がスマホから Claude Code を動かす方法として現実的に検討できそうな4択を、まだ実際には試さず、公式ドキュメントと OSS の README、そして前回の自分の記事を読み返した段階でまとめておく。実機検証は次回以降の宿題にする。
比較対象の4つ
調べた範囲で、初心者でも候補に乗りそうなものを4つに絞った。
1. Anthropic 公式 Claude Code Remote Control
ローカルの Claude Code セッションを、iOS / Android の Claude アプリや claude.ai/code ブラウザから操作できる公式機能。起動はターミナルでこれ一発、と公式ドキュメントには書かれている。
claude rc
実行すると QR コードとセッション URL が出るので、それを手元のスマホで読み込む流れ。コードの実行はずっとローカル PC、Anthropic のリレー(中継サーバー)は「会話文と tool_result」を中継するだけ、と説明されている。家にいる本人をスマホで遠隔操作するのに近いので、外出先から自分の自宅 PC を呼び出している私を想像するとちょっと面白い。
2. CloudCLI(siteboon/claudecodeui)
GitHub で1万 stars 級の OSS。npx で起動できる Web UI で、自宅 PC で Web サーバーが立ち、ブラウザから Claude Code を触れる。AGPL-3.0-or-later ライセンス。スマホブラウザにも対応していると README に記載されている。自宅 Wi-Fi の範囲なら追加設定なしで届くが、外から触りたい場合は別途トンネル(Tailscale や Cloudflare Tunnel など、自宅 PC のサービスを外から見えるようにする仕組み)を組む必要があるとのこと。
3. Anthropic 公式の Telegram / Discord プラグイン
Anthropic が直接管理する anthropics/claude-plugins-official リポジトリの中に、Telegram プラグインと Discord プラグインの両方が公式で用意されている。MCP(Model Context Protocol、Claude に外部機能を足す仕組み)サーバーがボットとして常駐し、スマホのメッセージアプリから DM すると Claude Code に転送される、という仕組み。Bun ランタイムが必要、6文字のペアリングコードでボットと PC をひも付ける、と README にある。
プラン要件: ① は2026年2月の公式 X アカウントの投稿で「Research Preview for Max users, and coming soon to Pro users」と告知された。その後の公式ドキュメント上では Pro / Max / Team / Enterprise 全プラン対応となっているが、Team / Enterprise は管理者がトグルを ON にする必要がある、と記載されている。私のように Max プランなら提供対象だが、Pro 環境では実際の挙動が安定していないという GitHub Issue(「Pro なのにまだ使えない」報告)も2026-04 時点で上がっており、提供初期のロールアウトの揺らぎは残っているようだ。② と ④ は Claude Code 自体が動けばよく、プラン依存はないと README / 公式ドキュメントから読み取れる。
4つの選択肢を併用したとき(Remote Control で動かしながら Telegram から通知を受ける、自前スケジュールタスクが裏で走る等)に競合や制約が出るのかは、現時点では公式情報では確認できなかった。
まとめ
公式 Remote Control の存在を見落としていたのが、今回いちばんの収穫だった。「リアルタイムで触り続ける」3択(①②③)と、「予約して結果だけ受け取る」1択(④=前回記事方式)は、そもそも別ジャンルの話だった、というのが4つを並べてみてはっきりした。スマホから Claude Code を動かしたい、という素朴なニーズに対しては ① Remote Control がいちばん素直な答えだと、公式ドキュメントを読んだ範囲では思える。一方で Cowork でいう Dispatch のメンタルモデルに近いのは ④ で、用途で選び分けるのが現実的、という結論に今は寄っている。