カテゴリー: スキル・プラグイン

  • pdfスキル ー 申込書PDF、頼んだら記入済みで返ってきて絶句した

    pdfスキル ー 申込書PDF、頼んだら記入済みで返ってきて絶句した


    「申込書PDF、ご記入のうえご返送ください」で固まった夜

    「こちらのPDFに必要事項をご記入のうえ送り返してください」――この一文を見た瞬間、PCの前で頭を抱えた経験、私だけじゃないと思う。20ヶ所近い空欄。印刷して手書きするとミスる、書き直しでまた印刷、Adobe Acrobatの体験版をまた入れ直すのか、というあの心労。先週の私の話だ。

    その夜、昨日のxlsxスキルでExcelが本物で出てきた経験から味をしめて、ダメ元でClaudeに「このPDFに名前と住所を入れて」と頼んだ。返ってきたのは、まさかの記入済みのPDFそのもの。Adobe Readerで開いたら、空欄に私のテキストがきちんと収まり、PDFの構造はそのまま生きていた。「PDF、編集まで面倒見れたのか」と画面に向かって言ってしまった。


    結論マップ(ビフォー/アフター)

    項目pdfスキルを知る前pdfスキルを知ったあと
    申込書PDFの記入印刷→手書き→スキャン→送付、書き間違えて再印刷「このPDFに名前と住所を入れて」で記入済みPDFが返る
    PDFから情報を抜き出すコピペが効かない、表は崩れる、何度もやり直す「このPDFの表を.xlsxにして」で本物のExcelが返る
    PDFそのものを作るWordで作って「PDF出力」→レイアウトが崩れて修正の連鎖「請求書のPDFを1ページで」で完成形が返る

    結局pdfスキルは何ができるのか

    pdfスキルは、Anthropicが公式に配布しているClaudeの組み込みスキルのひとつで、PDFファイル(拡張子 .pdf)を読む・編集する・新しく作るためのもの。スキル、と言われると身構えるが、ここでは「Claudeに『○○の機能』を追加する小さな取扱説明書」くらいに思えばいい。pdfスキルが入っていると、Claudeは「PDFのフォームフィールドとは何か」「表のテキスト座標とは何か」を理解した状態で動き、Adobe Readerでちゃんと開ける形のファイルを返してくれる。

    公式の組み込みスキルは現時点で4種類ある:

    • docx ー Word文書(.docx)の生成・編集
    • xlsx ー Excel(.xlsx)の生成・編集
    • pptx ー PowerPoint(.pptx)の生成・編集
    • pdf ー PDFの読み取り・編集・生成 ← 今日の主役

    特別なインストールは要らない。ファイル作成(コード実行)が有効な環境なら、最初から使える。Coworkモードもこの条件を満たしているので、私は何も設定しないまま動かせた。私と同じMaxプランでなくても、Free・Pro・Teamいずれのプランでもファイル作成が有効になっていれば呼び出せる。


    裏側でClaudeが何をしているか

    PDFと聞くと「もう完成された印刷物」のイメージがある。が、実態はそうでもない。中身を覗くと、座標とフォントとテキストが並んだ「組版データ」だ。docxやpptxと違って読み取り側のニーズも強いので、pdfスキルは複数のPythonライブラリを使い分けている。

    • pypdf ー PDFの結合・分割・回転・暗号化解除など、構造をいじる作業
    • pdfplumber ー テキストや表の正確な抽出、Excelに渡せる形での切り出し
    • reportlab ー 新規PDFの組版(請求書・レポート・証明書を一から作る)
    • pytesseract ー スキャンされた画像PDFのOCR(画像になってしまった文字を起こす)

    グーテンベルクが活版印刷を発明したとき、500年後にPCの中で印刷物が量産されるとは思わなかっただろう。私は契約書の写真PDFをチャットにドラッグして「条項3を要約して」と頼んだら、画像から文字を起こして要約まで返してくれて、しばらく信じられなかった。


    実際にやってみた手順

    私が初めてpdfスキルを使ったときの流れを、そのまま書いておく。Coworkモードで実行している。

    1. CoworkのチャットにPDFをドラッグ&ドロップする(記入したい場合・読みたい場合)
    2. やってほしいことを書く。「.pdfで」「PDFの○○を」のようなトリガー語を含めると確実にスキルが起動する
    3. Claudeから内容の確認が入ることがある(記入する氏名・住所、抽出したい列、生成するPDFの構成など)
    4. 結果がチャットにダウンロードリンクとして表示される
    5. 修正があれば「住所の番地を訂正して」「2ページ目の表を縦並びに」と続けて頼むと差分版のPDFが返る

    ここのコツは、ステップ2で「PDF」「.pdf」のいずれかの単語をきちんと入れること。「ファイルで」「書類で」だけにすると、Word文書やテキストが返ってきてしまうことがある。


    実際に打ったプロンプト

    実際に私が試したプロンプトを3つ。固有名詞は架空のものに差し替えた。

    【プロンプト1:申込書PDFの記入】
    添付のPDF「申込書.pdf」のフォームフィールドを以下の値で埋めて、
    記入済みの.pdfで返してください。
    氏名: 山田 太郎
    住所: 東京都中央区銀座1-2-3
    電話: 090-0000-0000
    申込日: 2026-05-10
    希望コース: スタンダード
    入力後、各フィールドが空欄になっていないか確認してから返してください。
    【プロンプト2:PDFの表をExcelに】
    添付の「四半期売上.pdf」(5ページ)から、
    2ページ目と3ページ目にある表(製品別売上の一覧)だけを抜き出して、
    1つの.xlsxにまとめてください。
    列名はPDFの見出しをそのまま使ってください。
    【プロンプト3:請求書PDFの生成】
    以下の内容で請求書のPDFを1ページ作ってください。
    宛先: 株式会社サンプル 御中
    件名: 2026年4月分 ご請求書
    明細:
    - コンサルティング料 x 1 = 100,000円
    - 資料作成料 x 1 = 30,000円
    消費税10%を別行で記載、税込合計を最後に明記。
    振込先: 架空銀行 銀座支店 普通 1234567
    シンプルな配色(白+黒+細い罫線)、A4縦、左上に発行日。

    💡 ポイント:「.pdfで」もしくは「PDFで」と書くとスキルが確実に起動する。「ファイルにして」だけだとMarkdownやテキストが返ってくることがあるので、形式は明示した方がいい。

    プロンプト1のように、既存のPDFを添付して「これに記入して」と頼むやり方が、私のなかでは最強だった。手書き→スキャン→送付の工程がまるごと消える。


    詰まった順に並べると

    10日ほど使ってみて、私が引っかかったポイントを3つだけ。

    • フォームフィールドがないPDFは記入できない: 「フィールド」とは、PDF制作時にあらかじめ用意された入力枠のこと。これがないPDF(紙をそのままスキャンしただけのPDF)は、Claudeに頼んでも「フィールドが見当たりません」と返ってくる。その場合は「テキストレイヤーを上から重ねる」依頼に切り替えると、見た目に書き込んだ風のPDFは作れる。提出物として相手に認めてもらえるかは先方次第なので、提出前に体裁を確認すること。
    • OCRは画質に勝てない: スキャンPDFが斜めだったり、字が薄かったりすると、抽出されたテキストに誤字が混ざる。私は契約書の重要箇所が「第3条」が「第8条」に化けていたケースに出会った。重要書類は必ず原本と突き合わせること。OCRは下読みの相棒、ぐらいの距離感がちょうどよかった。
    • 長いPDFを丸ごと「要約して」は雑になる: 100ページ超のPDFを「要約して」と頼むと、章ごとに飛び飛びの要約が返ってきて、論点が抜けることがあった。「序章だけ」「第3章の論点だけ」と章単位で切って頼んだ方が、密度が安定した。

    で、結局どうなの

    「AIでPDFを扱う」と聞くたびに、私は「どうせ抜き出すだけでしょ」と思っていた。pdfスキルは、その想像を3方向に超えてきた。読み取りだけじゃない、記入も新規生成もできる。docx・xlsx・pptxの3スキルが「Claudeが書類を作れる」話だったとすると、pdfは「Claudeが書類を読んで・直して・作れる」話だ。一段ぶん深い。

    4月30日のdocx、5月8日のpptx、5月9日のxlsx、そして今日のpdf。Anthropicが配っている公式の組み込みスキル4種を、ようやく全部試し終えた。私の体感としては、毎日の業務にいちばん溶け込んだのはpdfだった。Word・Excel・PowerPointは「自分で作る側」が多いが、PDFは「日々飛んでくる側」だからだ。届いたPDFを開いてため息をつく時間が、これで何分か返ってきた。


    関連リンク


    この記事について

    本記事はAI支援を経て作成しているため、内容に誤りが含まれる可能性があります。実行前に公式ドキュメントをご確認ください。 情報は2026-05-10時点でのものです。Claudeの機能は頻繁に更新されるため、最新情報はAnthropic公式サイトをご参照ください。 本記事の内容は筆者個人の学習過程であり、いかなる保証もするものではありません。

  • xlsxスキル ー Excel、頼んだら関数まで生きていて二度見した

    xlsxスキル ー Excel、頼んだら関数まで生きていて二度見した


    「集計、今日中にお願いします」の朝に試した

    「先月の売上、Excelで集計しておいて」――この一言で頭の中の電源がスッと落ちる人、私だけじゃないと思う。SUMIFがどっちが範囲でどっちが条件だったか、毎回ググる。VLOOKUPに至っては「なぜか1列ずれる」を半年に1回はやらかす。先月の私の話だ。

    その朝、昨日のpptxスキルでスライドが本物の.pptxで出てきた経験を思い出して、ダメ元でClaudeに「.xlsxで来店データの月次集計を作って」と頼んだ。返ってきたのは、本物の .xlsx ファイル。Excelで開いたら、SUMIFがちゃんと範囲と条件を取って、合計セルが生きている。手で打ち直したわけじゃなくて、関数として動いている。「お前、関数まで仕込めるのか」と画面に向かって言ってしまった。


    結論マップ(ビフォー/アフター)

    項目xlsxスキルを知る前xlsxスキルを知ったあと
    月次集計表の初稿白紙のシートを開いて固まる、SUMIFの引数で30分「.xlsxで関数入りで作って」で本物の.xlsxが出てくる、3分
    表のフォーマット列幅・罫線・桁区切りを毎回手作業で設定「金額列はカンマ区切り、太字、薄い罫線で」と頼むだけ
    修正の渡し方修正点をメモしてExcelを開き直す「3列目に前月比の列を追加して」で差分版.xlsxが返る

    xlsxスキルって何

    xlsxスキルは、Anthropicが公式に配布しているClaudeの組み込みスキルのひとつで、Excelファイル(拡張子 .xlsx)を生成・編集するためのもの。スキル、と聞くと身構えるが、ここでは「Claudeに『○○の機能』を追加する小さな取扱説明書」くらいに思えばいい。xlsxスキルが入っていると、Claudeは「セル参照とは何か」「数式と値の違い」「シートをまたぐ参照」を理解した状態で動き、Excelがちゃんと開ける形のファイルを作って渡してくれる。

    公式の組み込みスキルは現時点で4種類ある:

    • docx ー Word文書(.docx)の生成・編集
    • xlsx ー Excel(.xlsx)の生成・編集 ← 今日の主役
    • pdf ー PDFの作成・読み取り・編集
    • pptx ー PowerPoint(.pptx)の生成・編集

    特別なインストールは要らない。ファイル作成(コード実行)が有効な環境なら、最初から使える。Coworkモードもこの条件を満たしているので、私は何も設定しないまま動かせた。私と同じMaxプランでなくても、Free・Pro・Teamいずれのプランでもファイル作成が有効になっていれば呼び出せる、と公式ドキュメントには書かれている。


    裏側でClaudeが何をしているか

    ガリレオが「自然は数学の言葉で書かれている」と言ったらしいが、Excelは数学の言葉で書かれた小さな世界そのものだ。ここはちょっとだけ仕組みの話を。

    .xlsx ファイルは中身を覗くと、ZIP圧縮されたXMLの集合体だ。シートの構造・セルの値・数式・書式の一つひとつが、構造化されたタグで書かれている。手書きでXMLを綴ることもできるが、タグの閉じ忘れひとつでExcelが「ファイルが破損しています」と言って開かなくなる。地味に詰む。

    xlsxスキルは、内部で openpyxl(複雑な書式・数式・Excel固有機能の専門係)と pandas(大量データの整形・分析の専門係)という2つのPythonライブラリを使い分けてこの面倒な部分を肩代わりしてくれる。私が「来店データの月次集計を作って」と頼むと、Claudeはまず構成を組み立て、pandasに「データをこう並べ替えて、合計をこのセルに置け」と命令を出し、openpyxlに「金額列は太字でカンマ区切り、ヘッダーは薄いグレー背景」と命令を出して、最終的に1つの .xlsx を生成する。

    「Excelを開くソフトすらClaude側にはない」のに、関数まで生きたExcelが返ってくる。これが今日の私のコペルニクス的転回だった。AIはチャットでテキストを返すだけ、と思っていた地動説が、もう一回ひっくり返された。


    5分でできること

    私が初めてxlsxスキルを使ったときの流れを、そのまま書いておく。Coworkモードで実行している。

    1. Coworkのチャットで「Excelで」「.xlsxで」「スプレッドシートを」のようなトリガー語を含めて依頼する(これでスキルが自動で呼ばれる)
    2. Claudeが必要な情報を聞いてくる(シート構成・行数・関数を入れるか・既存ファイルを上書きするかなど)。AskUserQuestionで選択肢が出ることもある
    3. 下書きが完成すると、チャット欄にダウンロードリンクが表示される
    4. Excelで開いて、関数バーをクリックして「数式が値ではなく式として入っているか」を確認する。これが今日いちばん大事な一手
    5. 修正したい箇所があれば「3列目に前月比の列を追加して」「合計行を2行目から最終行までに自動で広がるようにして」と続けて頼む。差分が反映された新しい.xlsxが返ってくる

    ここのコツは、ステップ1で「Excel」「.xlsx」「スプレッドシート」のいずれかの単語をきちんと入れること。「表を作って」だけにすると、Claudeはチャットの中にMarkdownの表をだらだら書き出して終わってしまうことがある。鍵はトリガー語にあった。


    私が使ったプロンプト

    実際に私が試したプロンプトを3つ。固有名詞は架空のものに差し替えた。

    【プロンプト1:来店データの月次集計】
    2026年4月分の来店ログを集計するExcelを.xlsxで作って。
    シート1「raw」: 日付・店舗名・来店人数・売上の列を、ダミーで30行入れる
    シート2「集計」: 店舗ごとの来店人数合計(SUMIF)と売上合計(SUMIF)
    シート3「グラフ」: 集計シートの売上を棒グラフで可視化
    金額列はカンマ区切り、ヘッダー行は太字、薄いグレー背景で。
    【プロンプト2:請求書テンプレート】
    小規模事業者向けの請求書テンプレートを.xlsxで作成してください。
    - 上部: 宛先・自社名・発行日・請求書番号
    - 中央: 品目10行ぶんの空欄(数量×単価=小計の関数を仕込む)
    - 下部: 小計・消費税10%・合計(すべて関数で連動)
    A4縦で印刷したときに1枚に収まる列幅にしてください。
    【プロンプト3:既存ブックへの追記】
    添付した「2026Q1_実績.xlsx」と同じフォーマットで、
    新しいシート「2026Q2_予定」を追加してください。
    列構成・書式・関数の組み方は寄せて、値だけ空欄でお願いします。

    💡 ポイント:「関数を入れて」と明示すると、SUMIF・VLOOKUP・IF などが値ではなく数式として入る。明示しないと、Claudeが計算済みの値だけを書き込んでくれる場合があり、あとで数字を直すと合計が更新されなくなる。

    プロンプト3のように、既存の.xlsxを添付して「このフォーマットで別シートを追加」と頼むやり方が、私のなかでは最強だった。ゼロから作ると書式がバラつくが、ベースを渡せば寄せてくれる。


    ここで止まった

    2週間ほど使ってみて、私が引っかかったポイントを3つだけ。

    • 「合計を入れて」だと値で入ってしまうことがある: 「集計」と頼んだだけだと、Claudeが裏で計算した結果の数字(値)だけセルに書き込まれることがあった。あとで元データを直しても合計が動かない、という現象でしばらく混乱した。「SUMIFで関数として入れて」「数式で残して」と明示したら解決した。Excelを使う側の私が「関数で残してほしい」と思っているとは、Claudeにとって自明じゃなかった。
    • 会社のテンプレートが反映されない: 「うちの請求書フォーマットで」と頼んでも、Claudeはうちの会社のフォーマットを知らない。テンプレ.xlsxを先に添付して「これと同じレイアウトで別の月のシートを追加して」と頼むやり方に切り替えたら、ようやく雰囲気が寄った。スキル本体ではなく、与える材料の問題だった。
    • 巨大データはチャット添付に向かない: 数万行のCSVをそのまま添付して「集計して」と頼むと、添付サイズの上限に引っかかったり、処理が遅くなったりした。大きいデータは、Claudeに「集計の手順とExcelの組み立て方」を作ってもらって、データ自体は自分のPCのExcel側で読み込ませる、という分業に切り替えたら現実的に回った。スキルは万能ではないことに気づくのに、3日かかった。

    使ってみての正直な感想

    「AIにExcelを作らせる」と聞くたびに、私は「どうせ最後はExcelで関数を打ち直すんでしょ」と思っていた。xlsxスキルはその打ち直し工程をなくしてくれた。完璧な集計表が出てくるわけではない。けれど、0→30%のたたき台が、関数まで動く状態で3分で出てくる、というのが正味の体験だ。残りの70%を私が磨く。それでも、白紙のシートを眺めて固まる時間が消えただけで、毎回30分以上は得している。

    昨日のpptxスキルの記事で、私は「PowerPoint、頼んだら本当に出てきて二度見した」と書いた。xlsxスキルの今日も、感想は系統が同じだ。Claudeは話しかけられた言葉から、Office文書を本物のファイル形式で、しかも関数まで生きた状態で出してくる。docx・xlsx・pdf・pptx の4兄弟、明日からは「どれを呼ぶか」だけ意識すれば、月曜の朝の電源落ちが少しだけ減る、と思う。


    関連リンク

  • docxスキル ー Word文書、頼んだら本当に出てきて拍子抜けした

    docxスキル ー Word文書、頼んだら本当に出てきて拍子抜けした

    始めるまでが全部

    「Word文書、Claudeに作ってもらえないかな」と思ったとき、私は反射的に Word を開いて自分で打ち始める癖があった。だってAIってチャットで「文章」を返してくるだけでしょ、と思っていた。違った。Claude には docx スキルというものがあって、頼めば本物の .docx ファイルを作って渡してくれる。会議のあとで議事録のたたき台を頼んだら、3秒後にダウンロードリンクが出てきて、本当に拍子抜けした。


    結論マップ(ビフォー/アフター)

    項目docxスキルを知る前docxスキルを知ったあと
    議事録の作成Wordを開いて1から手書き、30分「議事録のたたき台を作って」で.docxが出てくる、3分
    整形作業太字・見出し・箇条書きを毎回手で設定「見出し2レベル+箇条書きで」と頼むだけ
    渡し方Wordの内容をコピペでメールに貼る添付ファイルをそのまま転送

    何の役に立つのか

    docxスキルは、Anthropicが公式に配布しているClaudeの拡張機能のひとつで、Microsoft Word の文書ファイル(拡張子 .docx)を読み書きするためのものだ。スキル、と言われると身構えるが、ここでは「Claudeに『○○の機能』を追加する小さな取扱説明書」くらいに思えばいい。docxスキルが入っていると、Claude は「太字とは何か」「見出しスタイルとは何か」を知った状態で動き、Wordがちゃんと開ける形のファイルを作って渡してくれる。

    「文章生成」と「ファイル生成」は別物で、後者は地味に大変だ。Wordファイルは内部的にXMLという構造化された記述方式で書かれている。手書きでXMLを綴ることもできるが、タグの閉じ忘れひとつで Word が「ファイルが破損しています」と言って開かなくなる。docxスキルはこの面倒な部分を肩代わりしてくれる、と覚えておけば最初は十分だ。


    5分でできること

    私が初めて docx スキルを使ったのは、社内の業務マニュアルを Word でまとめる作業だった。流れだけ書いておく。Cowork モードで実行している。

    1. Cowork のチャットで「Word文書を作って」「マニュアルを.docxで出して」など、Word・docx という言葉を含めて依頼する(これでスキルが自動で呼ばれる)
    2. Claude が必要な情報を聞いてくる(タイトル・章立て・想定読者など)。AskUserQuestion で選択肢が出ることが多い
    3. 下書きが完成すると、チャット欄にダウンロードリンクが表示される
    4. そのまま Word で開いて、見出し・本文・箇条書きが整形されているか確認する
    5. 修正したい箇所があれば「2章を3つの小見出しに分けて」など、Word を開いたまま追加で頼む

    ポイントは、ステップ1で「Word」「docx」「Word文書」あたりの単語をきちんと入れること。ここを「文書を作って」だけにすると Claude はチャットの中にだらだら文章を書き出して終わってしまうことがある。鍵は単語にあった。


    私が使ったプロンプト

    3つだけ並べておく。実際にうちのチームで使っているもののニュアンスを残しているが、固有名詞はすべて架空のものに差し替えた。

    【プロンプト1:議事録のたたき台】
    Word文書(.docx)で議事録のたたき台を作って。
    タイトル:「2026年5月度 営業定例ミーティング」
    章立て:(1) 出席者 (2) 決定事項 (3) 次回までのToDo
    3章の表は2列(担当・内容)の3行で空欄を用意してください。
    【プロンプト2:社内マニュアル】
    Word文書で「経費精算の手順マニュアル」を作って。
    A4で3〜4ページ想定、見出し2レベルまで使用。
    冒頭に目次、各章の最後に「よくある質問」を箇条書きで2〜3個入れてください。
    【プロンプト3:依頼書テンプレート】
    取引先への依頼書テンプレートを.docxで作成してください。
    社名・担当者名・依頼内容・期日 の4フィールドはプレースホルダー
    (例:[社名])にしておいて、毎回差し替えて使えるようにしてください。

    💡 ポイント:「.docxで」と書くか「Word文書で」と書くと、スキルが確実に起動する。「ファイルにして」だけだとMarkdownや.txtが出てくることがあるので、形式は明示した方がいい。


    ここで止まった

    3週間ほど使ってみて、私が引っかかったのは次の3つ。

    • 「Word文書を作って」と言ったのに普通の文章が返ってきた: スキルは入っているのに起動していなかった。原因は「Wordっぽい文章を作って」と書いていたこと。「っぽい」を抜いて「Word文書を.docxで作成して」と直したら、ちゃんとファイルが出てきた。スキルの起動条件は意外とトリガー語に厳格だった。
    • 会社のテンプレが反映されない: 「うちの会社のフォーマットで」と頼んでも、Claude はうちの会社のフォーマットを知らない。テンプレ.docxを先にチャットに添付してから「これと同じ書式で別の章を追加して」と頼むやり方に切り替えたら、ようやく整った。スキル本体ではなく、与える材料の問題だった。
    • 表のセル数が合わなくてエラーになった: 「3列×4行の表を入れて」と頼んだら、ヘッダー込みかどうかの解釈で齟齬が出て一度ファイル生成が止まった。「ヘッダー1行+データ4行=合計5行で」のように行数を二重に明示すると、安定して通るようになった。

    使ってみての正直な感想

    「AIに資料を作らせる」と聞くたびに、私は「どうせ最後はWordに自分でコピペするんでしょ」と思っていた。docxスキルはその工程をなくしてくれた。完璧なものは出てこないけれど、白紙から始める負担は明らかに減った。0→30%のたたき台が3分で出てくる、というのが正味の体験だ。残りの70%は自分で書く。それでも、白紙の Word を眺めて固まる時間が消えただけで、毎回30分以上は得している。

  • 「Dispatch」をClaude Codeで実現する方法 ー 「公式機能じゃない」で諦めるの早い

    「Dispatch」をClaude Codeで実現する方法 ー 「公式機能じゃない」で諦めるの早い

    【お詫びと訂正】

    本記事には一部誤りがあった。Claude Code に Dispatch 相当の公式機能が存在しないという前提で書いていたが、実際には Anthropic が 2026年2月25日に「Claude Code Remote Control」を Research Preview として公開していた。執筆時点で見落としていた点をお詫びしたい。各手段の詳細と比較は後続記事「Claude Codeをスマホから操作する4つの方法を調べた」を参照してほしい。

    以下、当時の本文を記録としてそのまま残す。


    先に言っておく

    Claude Code(Anthropic が提供するターミナル向けの AI コーディングツール)のターミナルで /dispatch と打って、見事に何も起きなかった。
    Claude Cowork(デスクトップアプリ版)で話題になった「Dispatch」が、Claude Code でも当然使えるものだと思い込んでいた。実際には、/dispatch という公式スラッシュコマンドは存在しない。
    そっか、ないなら作ればいい。お弁当だって「外で売ってないから家で作る」を毎日やっている。今日はそれの IT 版。


    何の役に立つのか

    そもそも「Dispatch」は2026年3月に Anthropic が Claude Cowork 向けに発表した機能。スマートフォンから Claude にタスクを依頼でき、実行は自分のデスクトップ側で勝手に進む。結果は帰宅してから受け取る、という遠隔バトンタッチが成立する。飛脚も真っ青の分業制。

    ところが Claude Code(CLI 版)にはこの公式機能が存在しない。/dispatch も「dispatch」という名前の MCP(Model Context Protocol、Claude に外部機能を足す仕組み)も、リサーチプレビューを含めて公開されていない。

    💡 私は最初、Cowork の Dispatch と、コミュニティが作った Claude Code 用の dispatch スキルを「同じもの」だと勘違いしていた。実際には方向性も別で、前者は「スマホ→PCの遠隔指示」、後者は「メインの会話を軽くするためにサブエージェントへ仕事を回す」発想。名前が同じだとここまで紛らわしいとは思わなかった。


    それ、誰かが作ってませんでした?

    調べたら、Claude Code 用の dispatch というコミュニティスキルを GitHub で公開している人がいた。

    メインの会話を司令塔役にして、実際のリサーチや実装はサブエージェント(別の Claude が独立した会話の中で作業する仕組み)に丸投げする、という設計。コンテキストウィンドウ(Claude が一度に覚えていられる文章量の上限)を温存できるのが売りらしい。

    「自分で組むのは面倒」という人は、まずこのスキルを読むのが近道。インストール手順は別記事で扱う予定なので、今日は「世にこういうものが出回っている」という事実だけ握って先に進む。


    セットアップの全体像

    公式機能がなくても、Claude Code は部品を全部揃えてくれている。Anthropic 公式の @anthropic-ai/claude-agent-sdk(エージェントを作るための SDK、npm で配布されている公式パッケージ)を含め、組み合わせれば Dispatch っぽい挙動は手元で再現できる。役割は3つに分かれる。

    • サブエージェント ー タスクを切り出して、別コンテキスト(メインとは独立した会話空間)で動かす担当
    • フック(Hooks) ー サブエージェントの開始・終了を検知して、次の処理を自動で連鎖させる仕組み
    • スケジュールタスク ー 「指示は今、実行は後」の時間差を作る仕組み

    これを足すと「私は別のことをしていて、裏で勝手に分担が進んでいる」という Dispatch の本質が、Claude Code 単体で味わえる。料理でいうと、レンジ・オーブン・タイマーをそれぞれ仕掛けて、戻ってきたら全部できあがっているあのリズム。


    コピペして使える例

    ここからは実際にファイルを置いていく話。プロジェクトの直下に .claude/agents/ というフォルダを新しく作り、その中にサブエージェント定義ファイルを置く流れ。

    まず .claude/agents/researcher.md にサブエージェントを定義する(Markdown のフロントマターで書く形式)。

    ---
    name: researcher
    description: 指定したテーマの公式ドキュメントを読んで要点をまとめるエージェント
    tools: WebFetch, Read
    model: sonnet
    ---
    あなたはリサーチ専任のサブエージェントです。
    渡されたテーマについて、公式ドキュメントを優先して3点に要約してください。
    出力は Markdown の箇条書きで。
    

    次に .claude/settings.json にフックを書いて、サブエージェントが終わるたびにログを残す。

    {
      "hooks": {
        "SubagentStop": [
          {
            "matcher": "researcher",
            "hooks": [
              {
                "type": "command",
                "command": "echo \"researcher done at $(date)\" >> ~/dispatch.log"
              }
            ]
          }
        ]
      }
    }
    

    最後に scheduled-tasks(Claude のスケジュール実行機能)で「明日の朝7時に researcher を起動して結果を notes フォルダに保存する」を仕込めば、出かける前に予約 → 帰宅したら成果物がある、という Dispatch のリズムが再現できる。echo 1行でログを残しているだけなのに、ちょっと自動化マスターになった気がする。Hooks のいいところは、この勘違いを安く生産してくれること。

    💡 ポイントはサブエージェントが別コンテキストで動くこと。メインの会話をリサーチログで埋めずに済むので、結果として体感の作業効率が上がる。


    引っかかりやすいポイント

    • dispatch という名前の公式 MCP は存在しない: claude mcp add dispatch のような公式コマンドは通らない。スマホからの遠隔起動は Cowork 側の話で、Claude Code とは別物として整理する。
    • サブエージェントは Cowork の Dispatch と違って「常駐」しない: 起動するたびに新しい文脈で立ち上がるので、長期記憶を持たせたければ auto-memory(会話をまたいで情報を引き継ぐ自動記憶機能)か、ファイルに書き出して読ませる必要がある。記憶を持たないドリー(『ファインディング・ニモ』のあの魚)が毎回挨拶からやり直すあれ、と思っておけば事故が減る。
    • コミュニティスキルは公式サポート対象外: 不具合は GitHub の Issues で議論することになる。Anthropic 公式に問い合わせても答えてもらえないので、自己責任の精神で導入する。

    3行でまとめると

    Claude Code に「Dispatch」という公式機能はない。
    代わりにコミュニティスキルが GitHub にあり、自分で組むなら Agent SDK のサブエージェント+フック+スケジュールタスクで近い挙動が組める。
    次に /dispatch と打つときは、空打ちじゃなくて、ちゃんと自分で仕込んだエージェントが返事してくれる予定だ。


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  • Claude Codeをスマホから操作する4つの方法を調べた ー 前回「公式機能はない」と書いた直後に、公式が出ていた話

    Claude Codeをスマホから操作する4つの方法を調べた ー 前回「公式機能はない」と書いた直後に、公式が出ていた話

    先に訂正させてほしい

    前回の記事「「Dispatch」をClaude Codeで実現する方法」で、私は「Claude Code に公式の /dispatch は存在しない」と書いた。サブエージェントとフックとスケジュールタスクを組み合わせれば近い挙動は再現できる、という話で締めた。

    ところが、調べ直してみたら Anthropic は 2026年2月25日に「Claude Code Remote Control」を Research Preview として公開していた。前回の記事を書いたときに気づけていなかった。お弁当を作り終えてから「実は弁当屋さんが昨日オープンしてた」と通知されたような気分。

    ただ、Remote Control は Cowork の Dispatch とは似て非なるものらしい。Dispatch が「指示を投げて閉じる、結果はあとで受け取る」のに対して、Remote Control は「ローカルで動いている Claude Code セッションを、スマホから遠隔で触り続ける」。同じ「スマホから操作」でも、メンタルモデル(頭の中での使い方のイメージ)が違う。

    今日はその訂正もかねて、前回の記事で紹介した自前実装方式に加えて、公式・OSS・公式プラグイン系の3つを横並びで比較する。私がスマホから Claude Code を動かす方法として現実的に検討できそうな4択を、まだ実際には試さず、公式ドキュメントと OSS の README、そして前回の自分の記事を読み返した段階でまとめておく。実機検証は次回以降の宿題にする。


    比較対象の4つ

    調べた範囲で、初心者でも候補に乗りそうなものを4つに絞った。

    1. Anthropic 公式 Claude Code Remote Control

    ローカルの Claude Code セッションを、iOS / Android の Claude アプリや claude.ai/code ブラウザから操作できる公式機能。起動はターミナルでこれ一発、と公式ドキュメントには書かれている。

    claude rc
    

    実行すると QR コードとセッション URL が出るので、それを手元のスマホで読み込む流れ。コードの実行はずっとローカル PC、Anthropic のリレー(中継サーバー)は「会話文と tool_result」を中継するだけ、と説明されている。家にいる本人をスマホで遠隔操作するのに近いので、外出先から自分の自宅 PC を呼び出している私を想像するとちょっと面白い。

    2. CloudCLI(siteboon/claudecodeui)

    GitHub で1万 stars 級の OSS。npx で起動できる Web UI で、自宅 PC で Web サーバーが立ち、ブラウザから Claude Code を触れる。AGPL-3.0-or-later ライセンス。スマホブラウザにも対応していると README に記載されている。自宅 Wi-Fi の範囲なら追加設定なしで届くが、外から触りたい場合は別途トンネル(Tailscale や Cloudflare Tunnel など、自宅 PC のサービスを外から見えるようにする仕組み)を組む必要があるとのこと。

    3. Anthropic 公式の Telegram / Discord プラグイン

    Anthropic が直接管理する anthropics/claude-plugins-official リポジトリの中に、Telegram プラグインと Discord プラグインの両方が公式で用意されている。MCP(Model Context Protocol、Claude に外部機能を足す仕組み)サーバーがボットとして常駐し、スマホのメッセージアプリから DM すると Claude Code に転送される、という仕組み。Bun ランタイムが必要、6文字のペアリングコードでボットと PC をひも付ける、と README にある。

    4. 前回記事で紹介した自前実装方式(サブエージェント+Hooks+スケジュールタスク)

    前回の記事で書いた部品の組み合わせ。.claude/agents/ 配下にサブエージェント定義ファイルを置き、.claude/settings.json の Hooks でサブエージェント終了を検知してログや後続処理に連鎖させ、Claude Code のスケジュールタスク機能(公式ドキュメント上はクラウド/デスクトップ/CLI セッション内の3層がある)で「明日の朝7時に動かす」を仕込む、という構成だった。スマホからリアルタイムで指示を出す仕組みではなく、出かける前に予約 → 帰宅したら成果物がある、という時間差バトンタッチ型。Cowork の Dispatch のメンタルモデルに一番近いのは、実はこれだ、と前回の自分は書いている。自分で書いた記事を、自分で「実は」と引用する違和感は、思ったより慣れない。


    比較表

    観点① Remote Control② CloudCLI③ 公式 Telegram/Discord④ 自前実装(前回記事方式)
    公式性◎ Anthropic 公式× 第三者 OSS(活発)◎ Anthropic 公式プラグイン◎ 部品はすべて公式機能
    提供形態Research PreviewOSS(AGPL-3.0-or-later)公式プラグイン既存機能の組み合わせ(サブエージェント+Hooks+スケジュールタスク)
    導入手順の概略claude rc で QR を出すnpx で起動プラグイン導入+ボット作成.claude/agents/ と .claude/settings.json を書く+スケジュール登録
    プラン要件Max は提供中、Pro は順次プランの制約なしプランの制約は調べた範囲で見当たらずClaude Code が動けばOK
    スマホ側で必要なものClaude iOS/Android アプリ または ブラウザブラウザTelegram / Discord アプリなし(実行は PC 側、結果はあとで取りに行く)
    ローカル PC 側で必要なものClaude Code v2.1.52+Node + npx 実行環境Bun + プラグイン設定Claude Code、サブエージェント定義ファイル、settings.json
    通信経路Anthropic のリレー経由localhost または自前トンネルTelegram / Discord サーバー経由ローカル完結(外部リレーなし)
    リアルタイム性◎ 双方向で対話継続◎ 双方向○ チャット往復× 事前予約のみ、双方向ではない
    LTE / 外出先対応◎△(自宅 Wi-Fi 限定。外出先はトンネル追加)◎N/A(リアルタイム操作の概念がないため評価対象外)
    想定ユースケース出先からの遠隔継続自宅で別の部屋から触る/Web UI でコードを見たい通知ベースで結果を受け取る出かける前に予約→帰宅したら成果物が机に置いてある

    観点別の補足

    リアルタイム性とメンタルモデル: ①②③は「スマホから PC を遠隔で触り続ける」リアルタイム双方向型。一方で ④ は「出かける前に仕込む、帰ってから結果を見る」予約型で、そもそもスマホから操作する仕組みではない点が他の3つと根本的に違う。Cowork の Dispatch のメンタルモデル(投げて閉じる、結果はあとで)に一番近いのは ④ で、Claude Code を遠隔シェルのように使いたいなら ①②③ の方向、というのが調べていてだんだん見えてきた。

    公式性: ①と③は Anthropic が直接管理しているリポジトリ/機能。④は前回記事のとおりサブエージェント・Hooks・スケジュールタスクすべてが公式機能なので、土台は公式どうしの組み合わせ。②は第三者 OSS なので、不具合は GitHub の Issues で議論することになる、という前回記事と同じ自己責任の枠組み。

    通信経路: ① は Anthropic のリレーを通る。「コードはローカルから出ない、リレーは会話文と tool_result だけ」と公式ドキュメントに明記されている。③ は Telegram / Discord のサーバーを通るため、会話内容と出力が第三者のメッセンジャー上を流れる点が①とは決定的に違う。② は localhost で立ち上げるだけなら家の Wi-Fi の中で完結する。④ は外との通信がそもそも発生しない(実行はローカルの Claude Code だけ)ので、プライバシー観点では一番閉じている。

    プラン要件: ① は2026年2月の公式 X アカウントの投稿で「Research Preview for Max users, and coming soon to Pro users」と告知された。その後の公式ドキュメント上では Pro / Max / Team / Enterprise 全プラン対応となっているが、Team / Enterprise は管理者がトグルを ON にする必要がある、と記載されている。私のように Max プランなら提供対象だが、Pro 環境では実際の挙動が安定していないという GitHub Issue(「Pro なのにまだ使えない」報告)も2026-04 時点で上がっており、提供初期のロールアウトの揺らぎは残っているようだ。② と ④ は Claude Code 自体が動けばよく、プラン依存はないと README / 公式ドキュメントから読み取れる。

    LTE / 外出先: ① は Anthropic のリレー経由なので、PC とスマホが同じ Wi-Fi にいる必要はない。② は localhost のままだと家の中限定で、外出先から触りたければトンネルを別途組む必要がある。③ は Telegram / Discord のサーバーが受けるので、外出先の LTE で問題ない。④ は「リアルタイムで触る」という概念がないので、外出先かどうかはそもそも関係ない。

    OSS と自前実装のトレードオフ: ② と ④ は「自分で道具を抱える」点では似ているが、② は他人が書いた Web UI を使わせてもらう構図で、④ は自分で部品を組む構図。② はラクだが第三者コードへの依存があり、④ は完全に自分の手の内だが、書く分だけ手間がかかる。要は外食か自炊かの差で、開発経験ゼロの私の立場だと「②のほうが入口が広く、④のほうがあとで応用が利く」という棲み分けに見える。同じ料理でも、レシピ本を写しながら作るのと、コックさんに任せるのでは身につき方が違う、という孫子っぽい話。

    セキュリティの自分なりのまとめ: 「コードがどこを通るか」で見ると、① は Anthropic、③ は第三者メッセンジャー、② は環境次第、④ は外に出ない。プライバシーを最優先するなら ④、次点で ② をローカル限定、と現時点では判断している。ただし実際の通信内容を私自身がパケットキャプチャ(通信を直接覗いて中身を確認する手段)で検証したわけではないので、各公式ドキュメントと README の文面を信じている、という前提は付けておく。読者のなかにも「いや、ドキュメントは盛るでしょ」と思った人がいるかもしれない。その疑いは私も完全には捨てきれていない。


    開発経験ゼロの私が試す優先順位

    これから順番に試そうと思っている順序は次のとおり。まだ実際には試していないので、結果は次回以降の記事で答え合わせする。

    1. 第1候補:① Remote Control。CLI コマンド1発(claude rc)で QR が出るらしく、公式の手順が一番短い。Max プランで提供中なので、私のアカウントでも届いているはず(実際の挙動は試してから確認する)。
    2. 第2候補:② CloudCLI。Web UI で操作できるなら、ターミナルが苦手な私でも視覚的に追える可能性がある。npx 一発で起動、まずは家の Wi-Fi の範囲で試す予定。AGPL のライセンスなので、業務利用する人は条項を確認したほうがいい。
    3. 第3候補:④ 自前実装方式(前回記事の再演)。リアルタイム性を捨てる代わりに、外との通信を一切発生させずに「予約 → 帰宅したら成果物がある」を成立させる選択肢。私が Cowork でいう Dispatch の体験に一番近づきたいときには、これに戻るのが筋がいい気がしている。前回の記事の構成をそのまま動かす、という意味で再現性も高い。
    4. 第4候補:③ 公式 Telegram / Discord プラグイン。スマホ操作が一番カジュアルなのは魅力だが、会話の中身が Telegram / Discord を経由する点で、Claude に渡すファイル名やメモの扱いが気になる。情報漏れを気にしないリサーチ用途や、結果通知だけ受け取る使い方ならアリかも、という位置づけで温存しておく。

    順序は変わるかもしれない。試したら ② のほうが圧倒的にラクだった、という結末も普通にあり得る。


    試す前に気になっていること

    調べた範囲で疑問が残った点を正直に列挙しておく。試したときに答え合わせする。

    • Remote Control はローカル PC がスリープすると切れると公式ドキュメントに書かれている。Windows のスリープ設定を変えずに使うとどう困るのかは未検証。
    • Pro プランでの実挙動は公式ドキュメント上は対応扱いだが、GitHub Issue では「使えない」報告も残っている。私自身は Max プランなので影響はないが、Pro ユーザーの読者向けには継続してウォッチする必要がある。
    • CloudCLI のスマホ UX は README に「Responsive Design」と書かれているが、画面写真を眺めただけではタップ操作の細かい使い勝手はわからない。
    • Telegram / Discord プラグインのレートリミット(連投したらどうなるか)は公式ドキュメントから読み取れなかった。
    • 自前実装方式(④)のスケジュール実行が、PC スリープ中にどう振る舞うかは前回記事でも踏み込んでおらず、未検証のまま。
    • 4つの選択肢を併用したとき(Remote Control で動かしながら Telegram から通知を受ける、自前スケジュールタスクが裏で走る等)に競合や制約が出るのかは、現時点では公式情報では確認できなかった。

    まとめ

    公式 Remote Control の存在を見落としていたのが、今回いちばんの収穫だった。「リアルタイムで触り続ける」3択(①②③)と、「予約して結果だけ受け取る」1択(④=前回記事方式)は、そもそも別ジャンルの話だった、というのが4つを並べてみてはっきりした。スマホから Claude Code を動かしたい、という素朴なニーズに対しては ① Remote Control がいちばん素直な答えだと、公式ドキュメントを読んだ範囲では思える。一方で Cowork でいう Dispatch のメンタルモデルに近いのは ④ で、用途で選び分けるのが現実的、という結論に今は寄っている。

    実機で試した結果は別記事で書く予定。今日は「調べた段階でわかったこと」をここで止めて、次回は実際の挙動と詰まりポイントを記録する。4つ全部試したうえで、開発経験ゼロの目線で「結局これがいちばんラクだった」を選び直すつもり。お弁当の比喩を続けるなら、4軒の弁当屋(うち1軒は前回自分が組み立てた手作り弁当)を食べ比べる前の品書きを、今日は眺めただけ、という回。


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  • コミュニティスキル ー 自作する前に、世界中のスキルを借りた方が早かった

    コミュニティスキル ー 自作する前に、世界中のスキルを借りた方が早かった

    知らなかった話

    「PowerPoint を作るスキルを自分で書こうかな」と一瞬本気で考えた夜があった。Claude にお願いするたびに同じ指示を貼り直すのが面倒で、これはもう自分専用のスキルを書くしかないと意気込んでいた。けっきょく書けなかった。書く前に、もっと立派な人がもっと立派なスキルをすでに公開していると知ったからだ。

    スキル(Claude に「この手順でやって」と教える定型プロンプトの束)は、世界中の人がすでに大量に作って GitHub やマーケットプレイスに置いてくれている。料理を始める前にレシピサイトを見るのと同じで、まず借りてくる方が早い。よく考えると、自作スキルなんてホイールキャップから手で削り出すような行為じゃないですか。私は素手でゴムを練ろうとしていた。


    要するに何ができるか

    「コミュニティスキル」とは、Anthropic 以外の人(個人や有志の組織)が公開しているスキルのことだ。Claude Code(Anthropic 公式のターミナル向け AI コーディングツール)に追加すると、文脈に合わせて Claude が自動で呼び出してくれる。明示的に呼びたいときはスラッシュコマンドで指定する(プラグイン経由のスキルは /プラグイン名:スキル名 のように名前空間が付く)。

    入れ方は大きく2通り。1つはプラグインマーケットプレイス経由、もう1つはGitHub から手動でフォルダに置く方法だ。前者はアプリストアっぽく一覧から選んで入れるイメージ、後者は自作スキルと同じ場所(~/.claude/skills/)に直接コピーするイメージ。

    公式マーケットプレイス(claude-plugins-official)は Claude Code を起動した時点で自動登録されているので、追加コマンドは不要。それ以外の有志のマーケットプレイスは「まずカタログを登録 → 中の好きなスキルを選んで入れる」という2段階になる。

    図書館に新しい棚を増設してから本を借りる、と思えばだいたい合っている。……この例え、伝わってますか?


    セットアップの全体像

    コマンド3つで終わると知った夜、私が git commit を100回打って練習した先週末は何だったのかと思った。

    プラグイン経由なら次の3ステップで終わる。

    1. カタログ登録:Claude Code 内で /plugin marketplace add 作者/リポジトリ を打って有志のマーケットプレイスを登録する(公式マーケットだけ使うならこの手順は不要)
    2. スキルを入れる:/plugin install プラグイン名@マーケットプレイス名 で個別にインストール
    3. 読み直して有効化:/reload-plugins で再読み込み。これでスラッシュコマンド一覧に追加される

    手動配置と聞くと急に身構えるけれど、要はフォルダを引き出しに放り込むだけだ。

    1. ダウンロード:GitHub からスキルが入ったフォルダ(中に SKILL.md がある)を git clone するか ZIP でダウンロードする
    2. 配置:~/.claude/skills/ の下にそのフォルダごと置く(Windows なら C:\Users\ユーザー名\.claude\skills\ にあたる)。Claude Code を一度終了して起動し直すと認識される

    ~/.claude/skills/ は自分のすべてのプロジェクトで共通の引き出し。プロジェクト内だけで使いたいなら、そのプロジェクト直下の .claude/skills/ に置けば限定できる。


    動いた設定をそのまま

    架空の例で、recipe-helper という料理レシピ整形プラグインが chef-tanaka/claude-recipes というリポジトリで公開されているとしよう。プラグイン経由で入れるなら、Claude Code 内ではこんな見た目になる(> の行が私の入力、それ以外が表示結果)。

    > /plugin marketplace add chef-tanaka/claude-recipes
    Marketplace 'claude-recipes' added.
    > /plugin install recipe-helper@claude-recipes
    Installed 'recipe-helper' to user scope.
    > /reload-plugins
    Plugins reloaded.
    > /recipe-helper:recipe-helper きゅうり1本で何が作れる?

    手動で入れる場合は、ターミナルでこんな流れになる(Windows の PowerShell 例)。

    PS> cd $env:USERPROFILE\.claude\skills
    PS> git clone https://github.com/chef-tanaka/recipe-helper.git
    PS> ls recipe-helper
    SKILL.md examples/ scripts/

    このあと Claude Code を一度終了して再起動すると、/recipe-helper がそのまま呼べる。

    💡 ポイント: プラグイン経由のスキルは /プラグイン名:スキル名 のように名前空間が付く(プラグイン同士で同名スキルがぶつからないようにするため)。手動配置のスキルは /スキル名 だけで呼べる。短く呼びたいなら手動、まとめて管理したいならプラグイン。これだけ覚えておけば迷わない。


    私が間違えたこと

    ここ、絶対みんな一度はやるやつだと思うんですけど、ということでさらしておきます。

    • 公式マーケットを「追加」しようとした:claude-plugins-official は最初から自動登録されている。私はこれを知らずに /plugin marketplace add を打って「すでにあります」と怒られた。最初に必要なのは /plugin install プラグイン名@claude-plugins-official の方だけ。
    • 置き場所を間違えた:手動配置のとき、~/.claude/skills/recipe-helper/SKILL.md ではなく ~/.claude/skills/SKILL.md のように1階層浅く置いてしまい、当然認識されなかった。フォルダごと置くのがルール。中身だけ移すと迷子になる。
    • 信頼できないリポジトリをそのまま入れかけた:スキルやプラグインはあなたのマシンで自由にコマンドを実行できる。要するに、見ず知らずの人の家のリモコンを自分の家に持ち込むのと同じだ(しかもチャンネルどころかテレビごと変えられる可能性まである)。SKILL.md の中身と、入っているスクリプトくらいは目を通してから入れる方が安全。

    覚えておくこと

    コミュニティスキルは、プラグイン経由なら3コマンド、手動なら GitHub からフォルダごとコピーで入る。プラグインは /プラグイン名:スキル名 の形式で名前空間が分かれるので衝突しないが、手動配置はシンプルに /スキル名 で呼べる。どちらも ~/.claude/skills/ の下に置けば、すべてのプロジェクトから使える。

    スキルは作るより借りる方が圧倒的に早い。GitHub の検索窓で「claude-code-skills」と打つだけで、誰かが私のかわりに考えてくれた手順がぞろぞろ出てくる。私は鍋を買う前にまずレシピを借りることにした。自作するのは、世界中の誰もまだ書いていないと確信できたときだけでいい。ボルヘスの『バベルの図書館』に置いてある気がするから、たぶん一生こない。


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  • ECC(everything-claude-code)ー 3回タブを閉じてからやっと試した、16万スターのプラグイン

    ECC(everything-claude-code)ー 3回タブを閉じてからやっと試した、16万スターのプラグイン


    知らなかった話

    GitHubを見ていたら「これ何?」というリポジトリを見つけた。スター数が16万超。「なんか人気のやつ」という感想しか出てこなかったので、そのままブラウザのタブを閉じた。3回。3回も閉じた。

    今日ちゃんと調べて入れてみた。「え、これ最初から入れておくべきものだったじゃないですか……」という気持ちになった。人の成長とは、大体こういう後悔のくり返しで構成されています(私だけかもしれませんが)。


    結論マップ(ビフォー/アフター)

    現状(Before)改善後(After)
    Claude Codeのデフォルト状態で使っている48エージェント+183スキルが追加される
    毎回同じ指示を一から書いている専門エージェントが役割を引き受けてくれる
    Claude Codeをただのチャットとして使っている本格的なエージェントハーネスとして使えるようになる

    これが本体

    ECC(everything-claude-code)は、Claude Code に「エージェントの軍団」と「専門スキル集」を一括でインストールするプラグインです。48エージェント・183スキル・79コマンドがセットで入る、というやつです。「なんとなく全部入り」という理解で合ってます。もう少しちゃんと理解したい方向けに以下説明しますが、「全部入り」で十分です(そう割り切るのに30分かかりました)。

    「エージェントハーネス」(= 複数のAIエージェントをまとめて管理・運用するフレームワーク、のこと)というとすごく難しそうですが、要するに「仕事の種類ごとに担当者を事前に用意しておく」仕組みです。コードレビュー係、セキュリティ確認係、調査係——全員がスタンバイしていて、呼んだら来てくれます。「それ普通に便利では……?」と思いました。気づくのが遅い(二回目)。

    Windows・Mac・Linux すべてで動作します。Node.js ベースで全フックが実装されているので OS 依存がありません。2026年4月時点で GitHub スター16万超。Claude Code・Cursor・OpenCode など複数の環境に対応済みです。「どの環境でも動く」は地味に大事で、「環境が違うと動かない」の絶望感は一度経験すれば十分です——共感してくれる人、いますよね?


    Coworkユーザーはどうなの?

    ここ、私が一番気にしたところです。ECCの公式READMEに「対応環境」として列挙されているのは Claude Code・Cursor・Codex・OpenCodeで、Coworkの名前はありません。「え、私の環境、対象外?」と5秒固まりました。


    5分でできること

    プラグインマーケットプレイス経由が一番シンプルでした。「一番シンプル」と書いているときはたいていほかの方法で一回詰まっています。今回も例にもれずそうでした。

    1. Node.js がインストールされていることを確認する(まだの場合は nodejs.org から。「ついでにNode.jsの勉強も」は後回しにしていいです)
    2. Claude Code(またはCowork)を起動する
    3. マーケットプレイスにリポジトリを追加するコマンドを実行する
    4. プラグインをインストールするコマンドを実行する
    5. 対話式ウィザードの指示に従って、必要なコンポーネントを選択する(公式は「必要なものだけ選ぶ」ことを推奨しています。私は「どうせなら全部」を選んで現在に至ります)

    Node.js の確認だけは先にしておいてください。これを後回しにすると「なぜか動かない」から始まる探索タイムが発動します。私の場合は40分でした。返してほしい。


    私が使ったコマンド

    # ステップ1: マーケットプレイスにリポジトリを追加する
    /plugin marketplace add affaan-m/everything-claude-code
    # ステップ2: プラグインをインストールする
    /plugin install everything-claude-code
    

    コマンドを打つだけで対話式ウィザードが起動して、必要なコンポーネントを選びながらセットアップを進めていく形式です。ソクラテスが2400年前にやっていた問答法と構造はほぼ同じで、ただしソクラテスと違って答えを間違えても怒られません——そこは安心していいです。

    公式は「必要なものだけ選ぶ」ことを明言しています。「全部」を選ぶと大量のインストールが始まって「本当にこんなに要る……?」と不安になります。不安は正しい。私はそれを知らずに全部選んで今に至ります(知識は必ず事後にやってくる)。

    💡 ポイント: rules/ フォルダは「フォルダごと」コピーするのが正解です。中のファイルだけを取り出すとファイル間の相対パスが壊れます。「なぜかルールが効かない」で30分溶けます——これは経験談です。


    何を選べばいいのか問題

    ウィザードに「何が欲しいですか?」と聞かれるわけですが、「欲しいものを選ぶ」という作業が一番難しいのが初心者です(私のことです)。参考までに仕分けをしておきます。

    必ず入れておくべきもの

    rules/common(言語を問わず全員に効く共通ルール)と、hooks(コード検証などを自動で走らせる仕組み)と、agents(コードレビュー・調査・計画立案などのエージェント群)です。「これがないとECCを入れた意味がない」セットです。

    興味があれば覗いてみるもの

    言語別ルール(rules/golang、rules/typescript、rules/python など)です。自分が使う言語のものだけ入れればOK。

    「ぜんぶ入れとけば何かの役に立つだろう」という私の作戦は、ここに対して特に効果が薄かったです——JavaもRustも書かないので(書けない)。

    初心者はどうすればいい?

    公式は「必要なものだけ選ぶ」ことを推奨しています。選ぶ基準がわからないうちは正しい判断です。ただし、「何が欲しいかわからない」は「何も要らない」とは違います。

    私のように「とりあえず全部」という選択肢も実害はそれほどなく、「余計なものが入っているかもしれない」という軽い罪悪感だけが残ります(現在進行形)。

    後から外す方法

    ecc uninstall コマンドでアンインストールできます。コンポーネントを選び直したい場合は Claude Code 上で /configure-ecc を実行するか、不要なファイルを .agents/ フォルダから手動で削除するのがシンプルです。

    「後から外せる」とわかっていれば、最初の選択でそこまで悩まなくていいですよという話でもあります。


    やらかしたこと


    • hooks の二重登録: ECCは hooks/hooks.json に独自フックを置く構成になっています。なのに settings.json に手動で同じ hooks を追加すると、同じ処理が2回走ります。「自動でやってくれる機能を知らないまま手動でもやる」——これ、コンビニのセルフレジで店員さんのスキャンと自分のスキャンが被るやつと同じ構造だと思います(違う)。



    • rules はフォルダごとコピー: rules/common や rules/golang などは、中のファイルだけ取り出してはいけません。フォルダごと移動が必要です。理由は相対参照(=ファイルの場所を「今いる場所から数えた距離」で指定する方法)。「なんとなくわかった」と思ったら全然わかっていなかった、という現象が起きやすい概念ベスト5に入ります——同じ人いますよね? いますよね??



    • npm パッケージ名が違う: npm でインストールする場合のパッケージ名は ecc-universal です。プラグイン名の everything-claude-code ではありません。「同じものなのに名前が違う」ことに対して人類はずっと慣れられないと思います。私の場合は「npm の everything-claude-code が見つからない」で5分固まりました(経験値は積まれています)。



    使ってみての正直な感想

    ECCを入れてから、Claude Code が「全部ひとりでやってた人」から「チームを持ってる人」になった気がしています。コードレビューのたびに「レビューしてください、以下のコードで……」と毎回書かなくていいのは、思っていた以上に精神的に楽でした。ちりも積もれば山となる——そして山は返ってきません。

    「16万スターのリポジトリを3回タブで閉じた人間」からのアドバイスとしては、とりあえず入れてみてください。Node.js の確認さえ済ませれば、あとはコマンド2本で終わります。同じ3回を繰り返さなくていいのに繰り返したのは私だけで十分です——あなたには今日で終わらせてほしい。


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