スタートメニューが開くので、検索欄に word と入力するか、アプリ一覧から「Word」を探してクリック
「ホーム」画面が出たら、新規 → 白紙の文書 を選ぶ
これで文書が開く。画面の中で点滅している縦の細い線(カーソル)の位置に、これから文字が入っていく。
💡 「Word」というアイコンが見つからない場合は、PC に Microsoft 365 や Office がインストールされていない可能性がある。会社の PC ならたいてい入っている。家のPCで何も入っていない場合は、無料の Web 版 Word(ブラウザで office.com を開いてサインイン)でもこの記事の手順はほぼ同じように動く。
「あのファイル、開いて」「どのファイル?」「あれ、あの、デスクトップにある、ほら」。私と Claude の会話、ある日のスクショは8割これだった。指差し確認の感覚で「あれ」と言っても、Claude には残念ながら指がない。指が無いというより、目がない。「画面のあれ」が見えない側の人と、私はずっと指差しでコミュニケーションしようとしていた。
PDF の中身を「これ読んで」と画像で貼り付けていた: パスを知らなかった頃、私は PDF をスマホで撮って Claude に送っていた。Claude は親切に読んでくれたが、解像度が低くて誤読する。Read C:\Users\Ranni\Downloads\契約書.pdf と1行打つだけで、本物のテキストが読める。私の3ヶ月返してほしい
私は Anthropic の Claude Max 5x プランで Cowork を中心に作業している。元々は Antigravity 経由で ChatGPT を触っていたので、OpenAI 側のコーディングエージェントの最近の動きにも一応うっすら興味はある。
ところがある日、SNS で「Codex のアプリ版で computer use が来た」「Codex CLI でサブエージェントが動いた」「Cowork と Codex は思想が似てる」みたいな話が同時に流れてきて、頭の中が 「Cowork / Claude Code / Codex(アプリ版)/ Codex」の4つの名前で渋滞した。「Co」が3つ、「Codex」が2回、初心者には早口言葉だ。
最初は「4つの呼び名で混乱した」という整理を書こうとしたが、調べていくうちに、実態は4つではなく「アプリ / CLI / IDE 拡張」の3形態 × 「Anthropic / OpenAI」の2社 = 6つの窓口だと分かった。「Codex」というブランドが傘になっていて、その下に App・CLI・IDE 拡張という具体的な窓口が並んでいる。一方で Anthropic 側も Claude Code は CLI と VS Code 拡張という2つの窓口を持っている。並べる粒度を「窓口」に揃えると、両陣営が綺麗に対称になる。
そこで本記事は、2×3マトリクスでこの関係を整理する。私が触れた経験があるのは Cowork と Claude Code(CLI・IDE 拡張ともに)だけで、Codex 系3つは公式ドキュメントを読んだ範囲の話に限定する。
2×3 マトリクス(提供形態 × 提供元)
最初に全体図。横が提供元、縦が提供形態。「自分はどこで AI に作業してほしいか」で読み下せば、1セルに辿り着けるようにしてある。
Anthropic
OpenAI
GUI デスクトップアプリ系
Cowork(Claude デスクトップアプリの作業モード)
Codex(アプリ版)(macOS / Windows のデスクトップアプリ)
ターミナル CLI 系
Claude Code CLI(claude コマンド)
Codex CLI(codex コマンド・OSS)
IDE 拡張系
Claude Code VS Code 拡張(公式)
Codex IDE 拡張(VS Code / Cursor / Windsurf 等)
読み方のコツ:同じ行のセル同士は「狙っている使い方が近い」。同じ列のセル同士は「同じ会社が提供する別フロントエンド」。Anthropic 側の CLI と IDE 拡張は同じ Claude Code エンジンの2窓口で、OpenAI 側の Codex CLI と Codex IDE 拡張も同じ Codex エンジンの2窓口だ(公式ドキュメントでも「IDE 拡張は CLI と同じエージェント・同じ設定を共有」と明記されている)。
詳細比較表(観点 × 6製品)
縦軸を観点、横軸を6製品にして並べる。情報量は多いが、後の解説が読みやすくなるように先に置く。
観点
Cowork
Claude Code CLI
Claude Code VS Code 拡張
Codex(アプリ版)
Codex CLI
Codex IDE 拡張
提供元
Anthropic
Anthropic
Anthropic
OpenAI
OpenAI
OpenAI
起動入口
デスクトップアプリ
ターミナル
VS Code サイドバー
デスクトップアプリ
ターミナル
VS Code / Cursor / Windsurf 等
動作環境
macOS / Windows
macOS / Linux / Windows
VS Code が動く環境
macOS(2026-02-02〜)/Windows(2026-03-04〜)
macOS / Linux / Windows
macOS / Linux(Windows は実験的)
主な対象ユーザー
知識労働全般(非エンジニア含む)
開発者
開発者(ターミナル不慣れも可)
開発者中心、最近は知識労働へ拡張
開発者
開発者
必要なプラン
Pro / Max / Team / Enterprise(全有料プランで一般提供)
Pro / Max
Pro / Max
ChatGPT Plus / Pro / Business / Enterprise / Edu
同上(OSS なので API キーでも可)
同上
computer use
Pro / Max で利用可
対象外
対象外
2026-04-16 アップデートで搭載
対象外
対象外
配布形態
クローズドソース
クローズドソース
VS Code Marketplace
クローズドソース
OSS(Rust 製)
VS Code Marketplace 等
補足:Cowork は Pro / Max が 2026-01-16、Team / Enterprise が 2026-01-23 にそれぞれ research preview で開始され、その後すべての有料プランで一般提供(GA)に移行している。Codex(アプリ版)の Windows 版は 2026-03-04 から Microsoft Store 経由で配布されている。
行ごとの解説(同じ提供形態の2社並び)
GUI デスクトップアプリ系:Cowork / Codex(アプリ版)
Cowork(Anthropic)は Claude デスクトップアプリの中で動く作業モード。指定したフォルダの中身を読み・書き・作り、Claude がローカル PC で複数ステップのタスクを最後まで仕上げる。コーディングに限らず、リサーチ・資料作成・ファイル整理など知識労働全般が想定されている。Pro / Max / Team / Enterprise の全有料プランで一般提供されており、Pro / Max では画面操作(computer use)も渡せる。
Claude Code VS Code 拡張(Anthropic)は VS Code の Marketplace で配布されている公式拡張。サイドバーで Claude を呼び出して使え、内部に CLI が同梱されているため、ターミナル不慣れでも GUI の感覚で Claude Code を扱える。公式ドキュメントは「VS Code を使うなら拡張が推奨」というスタンス。
Codex IDE 拡張(OpenAI)は VS Code・Cursor・Windsurf など VS Code 系エディタ向けの拡張。CLI と同じエージェント・同じ設定を共有することが明記されている。macOS / Linux で正式対応、Windows は実験的扱い、と公式ドキュメントに書かれている。
比較:両方とも「同じエンジンの IDE 内フロントエンド」という位置づけ。Anthropic 側は VS Code 一本、OpenAI 側は Cursor・Windsurf も含む VS Code 系エディタを広めにカバーしている。IDE 派ならそれぞれの拡張を入れるのが定番という点では性質が一致している。
列ごとの解説(同じ会社の3窓口は何が共通か)
Anthropic 側(Cowork / Claude Code CLI / Claude Code VS Code 拡張)
3つは Pro / Max プラン1本に含まれる。Cowork とウェブ Claude と Claude Code は使用量枠が共有されているので、私のように Cowork で重い処理を回した日は CLI 側にも影響が出る、というのは Pro / Max ユーザーが知っておきたい挙動だ。
3つの分け方は 「フォルダ単位の作業 = Cowork」「リポジトリ単位のコード作業 = Claude Code(CLI / IDE 拡張)」 という方向性で読める。Cowork は知識労働全般、Claude Code はコーディング寄り、というのが Anthropic 側の役割分担。
OpenAI 側(Codex App / Codex CLI / Codex IDE 拡張)
3つは 同じ ChatGPT アカウントで連携する。CLI で始めた会話を IDE で続けたり、ローカルから Cloud にタスクを投げて結果を IDE に戻したり、という横断利用が前提になっている。「Codex」はこの3つを束ねるブランド名で、傘の下に具体的な窓口が並んでいる構造。
ChatGPT Plus / Pro / Business / Enterprise / Edu の各サブスクに Codex 全体が含まれているため、ChatGPT を持っている人は追加契約なしで全窓口に触れる。Codex CLI だけは OSS なので、API キー単独でも導入できるという余地もある。
どれが何のとき役立つか
私は6つ全部を実利用しているわけではないので、ここは 公式の説明によれば という前置きで書く。実体験があるのは Cowork と Claude Code(CLI / IDE 拡張)だけ。
Cowork(実体験あり)
PC のなかにあるファイルを使って、ChatGPT のチャットでは閉じない仕事をやり切ってほしいとき。私の場合、ブログのドラフト整形、Excel の差分比較、フォルダの整理などを頼んでいる。指示を出して別の作業をして戻ると成果物ができている、という非同期の動き方が好みなら相性がいい。
Claude Code CLI(実体験あり)
ターミナルから直接コードに触りたいとき。git の操作・テストの実行・リポジトリ全体を把握しての修正などをやらせたいとき。Pro / Max プランがあれば追加課金なしで使えるので、開発初心者の私も「とりあえずインストールして触る」ハードルが低かった。
Claude Code VS Code 拡張(実体験あり)
ターミナルが苦手な人、または VS Code をすでに常用している人向け。サイドバーに Claude を呼び出せるので、ファイルを開きながら自然に対話できる。私は CLI と拡張の両方を試したが、コードの選択範囲を渡せるのは拡張側の便利さで、ちょっとした修正なら拡張のほうが手数が少ない。
Codex(アプリ版)(公式情報のみ)
複数のエージェントを並列で走らせたい、PC 上で computer use にも触らせたい、画像生成とコード生成を一画面でやりたい、あたりが公式が押し出しているユースケース。Cowork と射程が重なる方向に動いている。私はまだ実機で動かしていないので、ここは公式説明をそのまま信じている段階。
VS Code・Cursor・Windsurf を常用している開発者向け。CLI と同じエンジン・同じ設定を共有するので、CLI と拡張の併用も自然に成立する、と公式に書かれている。
6つを使い分ける視点(誤発注しないために)
料金体系の違いはざっくり「Anthropic 側は Claude Pro / Max のサブスクに Cowork も Claude Code も(CLI も拡張も)含まれる」「OpenAI 側は ChatGPT Plus 以上のサブスクに Codex 3兄弟が含まれる」という構造になっている。追加で Codex を契約しないと触れない、という構造ではない点が、両陣営に共通する誤発注ポイントだと思う。
誤期待の整理として、「Cowork と Codex(アプリ版)は computer use があるから同じ」と早合点しないこと。同じ概念の機能でも、PC 上のどのアプリに対して、どの程度の権限で動くかは細部が違う。私のように非エンジニアで computer use に「自動化の最後の一歩」を期待する側からすると、まず公式ドキュメントの権限・制限事項を読んでから手を出したほうが事故が少ない。料理人にとっての包丁選びと同じで、見た目で似ていても刃の角度で別物だ。
両方使うのもアリ:Anthropic と OpenAI の両方を契約する人は実在するが、私の Max 1 プラン前提では普段づかいは片方に寄せるのが現実的。Anthropic 側で困ったときの逃げ道として Codex CLI(OSS)に少し触っておく、くらいの距離感が私にはちょうどいい。
生産的なプロンプト例(6つすべてに応用できる粒度で)
両陣営に共通して効く「初心者の指示の出し方」を1つだけ載せておく。架空の家計簿アプリ開発を想定した指示で、Cowork でも Claude Code(CLI / IDE 拡張)でも Codex 3兄弟でも、考え方は流用できる。
Claude は会話を続けるほど、その会話の中身を覚えていく。便利なんだけど、過去の話題が混ざると判断がブレる。便利の裏には、たいていトレードオフがいる。 たとえば「Excel ファイル A」を読み込ませた直後に「画像を生成して」と頼むと、Claude は「Excel に貼る用の画像かな?」と勝手に推測してしまうことがある。気を利かせてくれているんですが、こっちは普通に SNS のアイコンを作りたかっただけです。私はこれを「コンテキストの引きずり」と呼んでいる(命名するほどには遭遇している)。
加えて、長い会話はトークン(Claude が一度に扱える文章量の単位)を食う。動作も重くなるし、料金もかさむ。お腹いっぱいの Claude は、判断もちょっと鈍る——そんな気がしている。話題が変わったら新規にする、というのは「自分のためでもあり、Claude のためでもある」操作になっている。たぶん Claude も、毎回まっさらな机で仕事を始めたいはず。
In an attempt to be a helpful assistant, Claude can occasionally produce responses that are incorrect or misleading. This is known as “hallucinating” information. (役に立とうとするあまり、Claudeはときどき不正確だったり誤解を招く回答を返すことがある。これを「ハルシネーション」と呼ぶ)
💡 上のコードは API を直接叩く人向け。私みたいに Cowork で雑談しているだけのユーザーは、「あれ、長くなったな」と思ったタイミングで /compact で十分。料金メーターが見えるレストランがあったら見てしまうけれど、伝票が来てから払うのでもだいたい間に合う、というのに近い。
ここで止まりそうなポイント
「広い=必ず賢い」ではない:コンテキストが広くても、奥に置いた情報ほど Claude が見落としやすくなる現象(NVIDIA の RULER ベンチマークなどで指摘されている “lost in the middle”)はある。Claude は他社モデルより劣化が緩やかとはいえ、原理的にゼロではない。要は、机が広くても端っこの紙は見落とすことがある。重要な指示は会話の冒頭か直前に置く、が安全
/clear は Claude Code(Anthropic がターミナル向けに出している AI コーディングツール)に標準搭載されている 会話リセットコマンド だ。打った瞬間、これまでの会話履歴・要約・参照していたファイル一覧などすべてのコンテキスト(Claude が会話中に覚えている前提情報)が空になり、新しいセッションIDが発行される。
架空のレシピアプリ「fridge-friend」の設計を Claude と話し込んでいた、という想定で読んでほしい(実在しません。私の冷蔵庫は今だいたい白菜と豆腐で構成されています)。
> /clear
Conversation cleared, new session started.
Session ID: sess_4f7a2c19b3e5d8a1
> 別件です。jp-vacation-planner という旅行アプリの初期設計を相談したいです。
💡 ポイント:Session ID が新しく発行されたら成功の合図。古いセッションは Claude 側でも参照できなくなるので、「さっきのレシピアプリの話、もう一回見せて」とお願いしても、Claude は丁重に「初めまして」と返してくる。完全に他人。同窓会で「俺だよ俺、覚えてないの?」と言われた側、と言ってもいい。