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  • Desktop Extensions(.mcpb)ー MCPの追加、ダブルクリックで終わると知らなかった

    Desktop Extensions(.mcpb)ー MCPの追加、ダブルクリックで終わると知らなかった


    あれ、これだったのか

    JSONファイルをエディタで開いて、ダブルクォートとカンマと睨み合うこと20分。「{」と「}」の対応関係を指で追っていたら、画面の前で迷子になっていました。MCP(Claudeを外部サービスにつなぐ共通規格)を追加する作業の話です。先週、ふと「ダブルクリックでいけるけど」と教えてもらって、しばらく言葉が出ませんでした。私が指でカウントしていた20分は、いったい誰のための20分だったのでしょう。


    結論マップ(ビフォー/アフター)

    並べてみると、先週までの私はちょっと頑張りすぎていました。

    項目従来のMCP追加(先週までの私)Desktop Extensionsを使った追加(今の私)
    必要な作業claude_desktop_config.json を手書きで編集.mcpbファイルをダブルクリック
    かかる時間20〜30分(タイポ修正込み)30秒(パスワード入力込み)
    失敗リスクJSON構文ミスで全MCPが動かなくなるインストーラーが構文を生成するのでミス自体が起きない

    ざっくり言うと

    Desktop Extensions(デスクトップ拡張機能)は、MCPサーバー(外部サービスとClaudeをつなぐ部品)を「.mcpb」という1つのファイルにパッケージしておいて、ダブルクリックひとつで Claude Desktop に組み込める仕組みです。専門用語に翻訳すると「ローカルMCPサーバーをZIPアーカイブと manifest.json でバンドルした配布フォーマット」、人間の言葉に翻訳すると「VS Code の拡張機能や Chrome の拡張機能と同じノリで、Claude にも機能を1クリックで足せるようになった」。後者で十分わかった気がします。.mcpb は「MCP Bundle(MCPバンドル)」の略で、2025年11月までは .dxt という拡張子でしたが、ここで正式名称になりました(古い .dxt も今のところ動きます)。

    💡 中身は ZIP です。試しに .mcpb を .zip にリネームして開いたら、サーバー本体と manifest.json(拡張機能の説明書)がきれいに並んで入っていました。Webから降ってきた怪しい黒い箱、ではなかった。覗ける箱はもう怖くない。


    5分でできること

    1. Claude Desktop を開いて、左下のアイコンから Settings(設定) → Extensions(拡張機能)を開く
    2. Browse extensions(拡張機能を見る)ボタンを押す。Anthropic がレビュー済みの公式ディレクトリが開きます
    3. 欲しい拡張機能(例: Filesystem、Memory、GitHub など)の Install を押す
    4. 必要な情報(APIキー、許可するフォルダのパスなど)を画面の指示に従って入力する。ぜんぶフォームになっていて、JSON は出てきません
    5. 有効化されたら、新しい会話で実際に使えるか試す。Claude が知らなかったツール名を呼び出してくれば成功です

    外部から拾ってきた .mcpb ファイルを使う場合は、Settings → Extensions の画面にドラッグ&ドロップするか、Windows ならファイルをダブルクリックするだけで同じ画面に飛びます。私はダブルクリック派です(ドラッグの最中に手が震えたから)。


    コピペして使える例

    自分で配布したい拡張機能を作りたい場合は、フォルダの中に manifest.json を置いてパッケージ化します。架空の「ToDoメモを Claude から書き込める」拡張機能の manifest.json はこんな感じ。

    {
    "mcpb_version": "0.1",
    "name": "todo-notes",
    "display_name": "ToDo Notes",
    "version": "1.0.0",
    "description": "Claude から家の ToDo メモを読み書きする拡張機能",
    "author": {
    "name": "Celsy"
    },
    "server": {
    "type": "node",
    "entry_point": "server/index.js"
    },
    "user_config": {
    "notes_dir": {
    "type": "string",
    "title": "メモを置くフォルダのパス",
    "default": "C:\\Users\\me\\Documents\\todo"
    },
    "api_key": {
    "type": "string",
    "title": "外部APIのキー",
    "sensitive": true
    }
    }
    }

    💡 注目は "sensitive": true の1行。これを書いておくと、Windows なら Credential Manager(資格情報マネージャー)に値が暗号化保存されます。秘密鍵を平文で書く心配がない。地味ですが、安心料としては破格です。

    このフォルダで npx @anthropic-ai/mcpb pack と叩くと、todo-notes.mcpb というファイルが1個できあがります。あとはこれを誰かに送れば、相手はダブルクリック1回で同じ拡張機能を使える。「インストール手順を10行のREADMEで説明する」という時代の終わり、と書いて少し感傷的になりました。


    詰まった順に並べると

    • Claude Desktop アプリと Claude Code(CLI)を混同した: Desktop Extensions は Claude Desktop アプリ専用の仕組みです。ターミナルで動かす Claude Code 側にはこの「Settings → Extensions」画面はないので、CLI 派の人は claude mcp add 経由のままになります。私は最初、ターミナルで「Settings…」と打って画面が反応せず、5分ほど自分が透明人間になった気持ちを味わいました
    • 怪しいサイトの .mcpb は入れない: 拡張機能はあなたの PC の中で動くプログラムなので、知らない人が配っているものを入れると、家の鍵を見知らぬ人に渡すのと変わりません。基本は Browse extensions の公式ディレクトリから選ぶ。社内配布なら、配布元が信用できる場合だけ
    • Team / Enterprise プランは管理者の許可がいる場合がある: 組織アカウントだと「許可リスト(Allowlist)」で許可された拡張機能しか入らないことがあります。Pro / Max(個人プラン)はそのまま入りますが、会社の Team プランで「Install ボタンが押せない」場合は、自由を奪われたわけではなく、管理者に頼む側のターン

    覚えておくこと

    「MCPを追加するには JSON を手書きする」というのは、半年前まで本当でした。今は .mcpb ファイル1個をダブルクリックすれば、Claude が裏で勝手に config を書いてくれます。VS Code に拡張機能を入れる感覚と、まったく同じ。20分かけて JSON のカンマと格闘した先週の私に、明日の朝食をおごりたい気持ちです。チェーホフは「壁にかかった銃は撃たれなければならない」と言ったそうですが、Settings → Extensions のボタンも、Claude Desktop に置いてある以上、押されるためにそこにあります。押しに行きましょう。


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